イラク戦争に関する世界情勢のニュース

メールの詳細(メール表示)

件名:

詳報:「モスル作戦」のもう一つの顛末

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/06/05 22:48
ML.NO [URUK_NEWS:1889]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――
2008/06/05 (木)

  [飛耳長目録 todays news list]

-----------------------------------------------------------------------
☆★詳報: 「モスル作戦」のもう一つの顛末
The other "Mosul operations" story
missing links  2008年6月4日付
-----------------------------------------------------------------------

 このブログは、アラブからの情報を得ている者と米欧メディアに依存せざるを
えない人々との間のギャップを埋めるために、アラビア語の報道から重要な情報
を英語で紹介するブログである。

 ここに紹介するタイトルの記事は、既に要旨はヘッドライン程度に紹介したが
、内容的に日本のメディアで報じられてない貴重な事実を伝えているので、もう
少し詳細を伝えておこう。(なお前回の紹介では一部に誤植があったので、その
訂正とともに不足を補うものであることをお断りしておきたい)

 モスル作戦の真相は、米軍とイラク政府の唱える「アルカイダ掃討作戦」とい
う口実がインチキであるとともに、今日のイラクで一般市民をターゲットにして
発生する組織テロの背後関係をも浮き彫りにしつつある。

The other "Mosul operations" story
http://arablinks.blogspot.com/2008/06/other-mosul-operations-story.html

  次に紹介するのは、レバノンのアル・アクバル紙(5月31日付)に掲載さ
れた(米欧メディアには登場しない/訳註)ザイド・アル・ズバイディの記事で
ある。

 > ニネベ州におけるイラク政府の治安作戦は、2003年のバグダッド陥落以
来、州の治安機関の相当部分が汚職と暴力に関わってきたという事実を暴露した
。しかし、その圧倒的多数がクルド地方政府のバルザニ議長に率いられたクルド
民主党と結びついていたという事実が最近発覚したのに、バグダッド政府とサド
ル派の間に(バスラその他で)起こったような対決にはならなかった。」

 > 暴力の実行に加わったクルド民主党の責任ある幹部の名前は、モスルの副市
長コスロ・ゴラン(クルド民主党のバルザニの側近)が殺人と粛正のネットワー
クを支配していたことが暴露されて以来、山のようにイラク政府の治安組織に寄
せられた。

 > この事件が長期に取引のテーマになってきた(つまり沈黙に守られてきた)
あと、一昨日(5月29日であろう)になって、確かな諜報関係筋が公式に認め
たことは、ゴランの右腕であるメフディ・アル・ハルキ(クルド民主党幹部で地
方評議会の議員)が指名手配されたということである。

 > 既に逮捕された関係人物多数の取調べによって、彼らはクルド民主党モスル
支部長でもあるゴランと結びついて、暗殺と爆破事件の私的なネットワークのな
かで行動してきたことが明らかになった。

 > 取調べの内容を知る立場にいる人々は、彼らの自白によって市長室長として
しばらく働いたこともあるアハメド・アル・ジャワリ少佐がこのネットワークに
参加していたことが察せら、ジャワリは即座に逮捕されたと語った。

> また、この情報源の話では、逮捕された者たちの自白から、彼らがアルカイダ
組織の関係者と連絡を取るように促していたのはゴランであり、ゴランが彼らに
このイスラム組織(アルカイダを指す/訳註)への資金と後方支援を与えるよう
に要求したことが示唆された。

 > また、ゴランと結びついた者たちは、著名な宗教指導者であるファイディ・
アル・ファイディ師、バース党のモスル支部書記長だったナジャム・アル・イラ
キ、元バース党幹部ナザル・ユニス、さらに数多くの医師や大学教授の暗殺を遂
行したことを自白した。ゴランが遂行し、ゴランの直接指揮のもとでなされた暗
殺ネットワークの犯行とされる作戦の全貌は、暗殺件数900件に達するほか、
モスルをクルド領に接近させるために、治安権限をペシュメルガに引き渡すよう
市民に迫ることを狙った犯罪にも手を貸していた。

 > マリキ首相は当初、ゴランをイラク政府の顧問に迎えるつもりだったが、ゴ
ランが暗殺のネットワークにつながっているという情報があがってきて、今回の
作戦からモスル市当局を排除した。モスル作戦指導部の関係者は、マリキ首相は
「モスルで彼を待ち受けていたこの驚愕の事実を予想できなかった」と語り、マ
リキはモスルが5年間もペシュメルガの支配下に置かれてきたことに遺憾の意を
表明したという。

 この記事を書いたザイド・アル・ズバイディは、モスル市当局と結びつきをも
っていて、このたび指名手配されることになった他の人物の名前もあげている。
しかし彼はゴラン自身については言及せず、ゴランがどうなったかの疑問が残さ
れている。その点を示唆するのは次の記事だ。

 > モスルの報道関係者によると、クルド民主党内のゴランの側近アル・ハルキ
が、バルザニからのメッセージをハシミ副大統領に届け、メディアにはゴランの
一件を漏らさないよう要請するとともに、ゴランをモスルの外に移送すれば、バ
ルザニがこの事件を収拾すると伝えた。それはモスル住民の復讐心がクルド人政
党に向かうことを恐れたためである。そしてバルザニは、ゴランの解職と同時に
モスル市長の交替を発表するよう要請した。



-------------

DVD: イラク・レジスタンスからのメッセージ
 注文は次のページにアクセスしてください。
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2008_resistance_dvd.html
(コンパクト・ディスクの画像をアップしました)




――――――――――――――――――――――――――――――――――
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html  
    メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――





このエントリーをはてなブックマークに追加
添付: