イラク戦争に関する世界情勢のニュース

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件名:

占領下でイラクに増える未亡人

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/06/27 21:55
ML.NO [URUK_NEWS:1896]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/06/27 (金)

        ※ きょう紹介する主な内容 ※

☆多くの未亡人に安らぎを−−ダール・ジャマイルの中東速報
☆イラクの報道を殺す−−Falluja,April 2004 - the book
☆イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/06/27
 ・イラクの爆弾事件で多数が死亡
 ・米上院が17兆円のイラク戦費法案を可決、撤退時期は盛り込まず
 ・etc

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☆★多くの未亡人に安らぎを
  Home to Too Many Widows
ダール・ジャマイルの中東速報 2008年6月18日付
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** Dahr Jamails MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **

Inter Press Service 
By Ahmed Ali and Dahr Jamail

バクーバ発、6月18日、IPS(インター・プレス・サービス) −− 占領の結
果、イラクでは誰もが落伍者であることについて言えば、女性の右にでる者はい
ない。それを物語る顕著な兆候の一つが、ひじょうに多くの未亡人の存在である


 アラブの放送局アシャルク・アル・アウサトは、2007年末に、イラクには
230万人の未亡人がいると推計した。この数字には、1980年〜88年のイ
ランとの戦争で未亡人となった人も含まれている。イランとの戦争では50万人
が死亡した

 未亡人にとっては、あらゆるものが同じである。闇なのだ。

 IPSの取材に匿名で応じたディヤラ大学の教授は、「未亡人になるということは
、今日のイラクでは死を意味する」と語った。「それはものすごい責任が彼女の
肩にかかってくるからだ」。

 未亡人は占領の犠牲者であるが、同時に社会的な偏見がつきまとう。女性がミ
スを犯すとは思われてなく、ミスったときには、許されることはめったにない。
女性は証拠もなしに安易に「悪事を働いた」と非難される。

 未亡人となった女性たちは自力で奮闘するしかなく、夫を失っても生きて行か
なければならない。しかし彼女たちは、働くことや通常の日常的な活動に加わる
ことさえ、容易には認められない。

 地元の商人はIPSに、「女性がそうした掟を破ると、彼女は周囲からの敬意
を失うどころか、悪く言われるかもしれない」と話した。「これはイラクの地方
社会の多くが前近代的で教育も受けてないからだ」と。この商人もまた、他の多
くの者と同様に、報復を恐れて名前を明かそうとしなかった。

 ある宗教者はIPSに、「イスラムは夫を失った女性に自由を与えるが、人々
は無知なるがゆえに、彼女に厳格な制約を課す」と語った。

 占領された間に何百万人もの生活が打ちのめされた。アメリカのJust
Foreign Policy
とイギリスのOpinion Business Researchという2つの
グループは、占領下で死んだイラク人の数を120万人以上と推計する。

 これは衝撃的な数字である。男は概して生計を立てる稼ぎ手であり、夫が死ぬ
ということは、妻にかぶさる仕事が倍になるという意味である。つまり、生活費
を稼ぐことと、子どもの世話および家事が妻に負わされる。そのうえに彼女は、
未亡人はかくあるべきと期待される通りに、自分を律していかなければならない
のである。

 夫を殺されたある女性は、「思いもよらなかった」問題を抱えているとIPS
の記者に話した。

 「子どもは5人います。一番上が11歳で、一番小さいのが2歳。私は働いて
ないし、死んだ夫の給料も入らないので、とても負担になります」と彼女は言っ
た。

 「生活がおそろしいほど厳しくなっているところに、夫を失ってしまったこと
は新たな痛手でした。1人ぼっちになったのに、家族は大勢で責任ばかり重くな
りました。何年も悲嘆に暮れるのに、喜びの時間はほとんどありません。占領が
ひじょうに重い苦難をもたらしたのです」。

 バクーバ市(ディヤラ州都、バグダッドの北東40キロ)の大通りにある民兵
の検問所で、夫を2年前に殺されたという別の女性は、自分の生活は地獄のよう
だと語った。

 「私の夫が人生のすべてでした。彼はバクーバでは有名な実業家でした。民兵
が夫を釈放するのに5万ドルを要求したので、私は金を渡しましたが、夫は帰っ
て来ませんでした。彼(の遺体)を死体管理所で発見しました。」

 「夫が生きていたときの豪勢な生活は過去のことで、今は親類からの助けを求
めています。しかし私や私の子どものことをかまってくれる人はいません。私た
ちは忘れられてしまったのです。」

 夫を失った女性にできるのは、物乞いと屈辱の生活である。

 4人の子どもを抱える未亡人はIPSに、「何かが必要なときは、親類に泣き
つかなければなりません」と話した。彼女の夫は米軍に射殺された。「だけど繰
り返される頼みに親類もウンザリしていて、私も頼みごとをする気になれません
」。

 彼女はさらに続けた−−「家族のことは先ず私が1人で責任を負わねばならな
いことに疲れました。一番上の子は12歳ですが、私の言うことを聞かず、どう
扱ったらよいのかわかりません。家では夫がすべての采配をとっていました。そ
んな大事なことは私の手に負えないと気づきました」。

 ある地元住民は、死の恐怖が家族に何がおこるのだろうという恐怖も招いてい
ると話した。「私が殺されて家族が荒野に置き去りにされるかもしれない。私は
その恐怖で一杯なんです。家族は私にとってすべてです。家族が私の後を追うと
考えるだけでもイヤです」。

 政府が未亡人たちの苦境を気遣うことはほとんどない。州の役所では、IPS
の取材に職員が、「もし誰かが暴力事件や乱射で殺されたときには、家族は20
00ドルの一時金を寄付される」と話した。

 だが「この寄付金は何の問題解決にもならない」とソーシャル・ケア・オフィ
スの職員が指摘した。彼もまた匿名を条件に話した。「本当の解決策はそれぞれ
の家族に毎月の給付を出すことでしょう」。


(*Ahmed, our correspondent in Iraqs Diyala province, works in close
collaboration with Dahr Jamail, our U.S.-based specialist writer on Iraq
who travels extensively in the region)



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☆★イラクの報道を殺す
Falluja,April 2004 - the book 2008年06月21日
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http://teanotwar.seesaa.net/article/101186569.html

米軍は好きなようにイラクの人々を殺してよい。それは「正当である」。ジャー
ナリスト殺害をめぐるペンタゴン調査の結果と、イラク戦争の現実。

 ・・・ 「この犯罪戦争で、100万人以上のイラク人が殺され、その多くが
米軍の兵器により犠牲となったことは、不思議ではない。 

イラクの人々の大多数が、米軍の撤退を望んでいるのも、不思議ではない。

米国が据え付けたイラクの傀儡政権でさえ、ブッシュ/チェイニーが進めている
占領の永続化、米軍兵士の免責、イラクに58の米軍基地を置くこと、米軍が制
空権を握り、好きなように人々を爆撃できるようにすることという政策に反対し
ているのも、当然である。

カレッドの身に起きたできごと----そしてペンタゴンがそれを「正当だった」と
言うことができる状況----から、イラクで進んでいる危機に対する唯一の解決策
は、米軍が即時撤退することであることがはっきりわかる。 ・・・」


※ 上記URLから、全文(訳)をどうぞ。



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☆★イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/06/27
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1)
イラクの爆弾事件で多数が死亡
Many killed in Iraqi bomb attacks

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7475143.stm

 イラクでは2件の爆弾事件で38人以上が殺害された。最初の爆発は、バグダ
ッドの西、カルマの町で発生した。自爆攻撃者が地方議会の会合で爆弾を爆発さ
せ、少なくとも20人を殺した。 この攻撃で死亡したなかには、米海兵隊員3
人と通訳2人も含まれている。 その数時間後、イラク北部のモスル市では、自
動車爆弾で18人以上が死亡し、数十人が負傷した。



2)
バグダッドで車爆弾テロ 63人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080618-00000063-mai-int

 【ベイルート高橋宗男】イラクの首都バグダッド西部のイスラム教シーア派居
住区で17日夕、車爆弾を使ったテロが発生した。AP通信が警察当局者の話と
して伝えたところによると少なくとも63人が死亡、78人が負傷した。バグダ
ッドのテロとしては3月に繁華街カラダ地区で68人が死亡して以来、最悪規模
となった。

 現地からの報道によるとバス停近くに駐車していた車が爆発した。当時は夕方
のラッシュアワーで、バスを待つ買い物客らで混雑していた。内務省当局者がA
P通信に語ったところでは、爆発の影響で付近のアパートが炎上。住民の多くが
逃げ遅れ、死者数を押し上げた模様だ。



3)
米上院が17兆円のイラク戦費法案を可決、撤退時期は盛り込まず
ロイター 6月27日14時30分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080627-00000679-reu-int

 [ワシントン 26日 ロイター] 米上院は26日の本会議で、09年9月
までの総額1618億ドル(約17兆円)のイラク・アフガニスタン戦費法案を
賛成多数で可決した。法案は米軍の撤退時期を盛り込んでいない。

 法案は上院を賛成92、反対6で通過した。下院も先週、同様の法案を可決済
みで、ブッシュ米大統領の署名を経て、近く成立する見通し。



4)
韓国石油公社など、クルドの超大型油田開発権を確保
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000005-yonh-kr

【イラク・アルビル25日聯合】韓国石油公社が主導する国内企業連合が、イラク
北部のクルド自治地域で超大型油田の開発に乗り出す。また、原油開発権確保の
代わりに、韓国側が同地域で総額107億8000万ドル規模の社会基盤施設(SOC)事
業を行うことにした。イラク復旧事業進出に向けた足がかりになるものと期待さ
れる。
 知識経済部と石油公社が25日に明らかにしたところによると、このほどイラク
北部のアルビルで、クルド自治政府のバルザニ首相や石油公社のキム・ソンフン
団長らが、クルド地域の8つの鉱区開発・権益取得を内容とする契約を正式に締結
した。





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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html  
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    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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