イラク戦争に関する世界情勢のニュース

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覚醒会議を襲った自爆者は元覚醒会議メンバー

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/07/02 22:40
ML.NO [URUK_NEWS:1899]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/07/02 (水)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆アンバル州の治安権限委譲が延期 2008/07/02
☆イラク軍はモスルを維持できない 2008/07/02
☆イラクをめぐる最新ニュース 2008/07/02
 ・ビデオ: 死と破壊がアメリカにとっての自由
 ・米軍の秘密作戦でマリキ首相の親類を殺害
 ・油田開発にメジャー本格参入 36年ぶり
 ・米陸軍の歴史記録はイラク侵攻後の計画を非難

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☆★アンバル州の治安権限委譲が延期に
イラク情勢ニュース 速報&コメント 7月2日
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 アンバル州の治安権限委譲が延期されたことについて、米軍は当初、「あくま
で天候のせい」だとしていた。つまり、砂嵐のせいでヘリが飛行できず、米軍高
官が記念式典に出席できないというのが延期の理由であった。 しかし28日に
予定されていた治安権限委譲を延期に追い込んだのは、その2日前に発生した覚
醒会議と米軍との協議が自爆攻撃にあったからだと早くから指摘されていた。 
ロイター:  U.S. handover of Iraqi province delayed

 また6月30日には、シーア派住民の多いディワニヤ州でも治安権限のイラク
側への委譲がキャンセルされた。

 日本の報道でも毎日新聞は、『米、治安権限移譲を延期 「自爆テロ」影響か
−−アンバル県』と言う見出しで、「アンバル県は、米軍が治安回復の「成功例
」と自負する地域だ。かつて米国に敵対した地元部族がアルカイダとの対決姿勢
に転じ、米軍やイラク治安部隊に対する攻撃が減少。米軍の治安権限移譲先とし
ては国内18県中10県目で、スンニ派が多数を占める県では初の移譲となるは
ずだった。 ところが、バグダッド西方約50キロの同県カルマで26日、「覚
せい評議会」の会議中、警官の制服を着た男が自爆し、地元部族長や米海兵隊員
ら20人以上が死亡、予定を狂わせた。」と報じた。

http://mainichi.jp/select/world/mideast/archive/news/2008/06/29/20080629ddm007030061000c.html

 ところが、これだけでは、覚醒会議との関連がまだ十分ではない。上の報道の
ように「成功例」ともてはやされてきた覚醒会議だが、それがアメリカ軍とイラ
ク政府から離反する動きをこれまでもイラク情勢ニュースでは伝えてきた。その
動きと呼応した一つのできごとが、上の記事にも触れられている26日の自爆で
、この自爆を遂行した人物は元覚醒会議メンバーだったという。それも任務には
あまり就いてなかったようだが、本物の警官であり、疑われることなく覚醒会議
と米軍の協議の場に制服姿で近づくことができたのである。

 覚醒会議と対立する「武装勢力」が自爆テロをおこなったのではなく、覚醒会
議に参加していた者が、米軍やイラク当局に「裏切られた」と思って自爆攻撃を
おこなったわけで、そうなると米軍とイラク当局の側もショックはもっと強いだ
ろう。

 米軍発表の受け売りが少なくないニューヨーク・タイムズだが、この事件を報
道した6月27日付の報道によると、「アンバル州の部族指導者は、名前を出さ
ないよう求めたうえで、彼らはガルマの爆発事件の犯人を知っていると話した。
犯人は警察官で元覚醒会議のメンバーだったという。イラク警察は、26日の攻
撃は明らかに覚醒会議の会合を狙ったものだと語った。50人が現場にいたが、
そのなかには部族指導者、地方の名士、覚醒会議のメンバーがいた」と伝えられ
ている。

 大規模な包囲下で「アルカイダ掃討作戦」を展開し、覚醒会議への参加を拒ん
だ部族を中心に大量の市民を拘束した北部のモスル市でも、覚醒会議に参加した
もののその後離反する者が多く、その中には武装レジスタンスへの復帰を公言す
る者もいて、イラク軍はモスル市の治安掌握に自信をなくしている。



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☆★イラク軍はモスルを維持できない
イラク情勢ニュース 速報&コメント 7月2日
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Iraqi military unable to hold Mosul
ミドルイースト・タイムス

 モスル発、6月26日(UPI) −− イラク軍は北部の都市モスルでアル
カイダ掃討作戦を展開したあとも、モスルを維持できない−−イラク高官が述べ
た。

 米軍とイラク当局は、ニネベ州都のモスル市をイラクにおける最後のアルカイ
ダの拠点を見て、マリキ首相は5月にモスル市で軍による取締作戦をおこなった


 しかし、イラクの日刊紙アッザマンの報道によると、武装グループが再び市内
に戻り、勢力をなして通りをうろついていて、その作戦の成果は消えてしまった
という。

 ニネベ州の高官は、5月の作戦語の治安を維持するには、イラク軍の兵力が十
分でないと指摘した。匿名で語った当局者は、「トンネルの先にほのかな灯りが
見えて喜んだのもつかのま、住民はふたたび望みを失った」と話した。

 彼らはまた、クルド人民兵のペシュメルガの存在も気がかりになっている。ペ
シュメルガはアラブ人の都市にある政治的に重要な地域を警護している。



http://www.metimes.com/Security/2008/06/26/iraqi_military_unable_to_hold_mosul/5a6b/



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☆★イラクをめぐる最新ニュース 2008/07/02
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1)
ビデオ: 死と破壊がアメリカにとっての自由
VIDEO: Death, Destruction Mean Freedom to America

http://www.javno.tv/index.php?id=5518sadd5aebfcb33a
 このビデオには、戦争前のイラクの美しい映像から、占領後、アメリカ兵が拘
束したイラク人をビルの屋上から突き落とす場面、負傷者を狙って誰が最初に「
的」を撃つかを基層場面などが編集されている。

http://www.javno.com/en/world/clanak.php?id=159959
 「イラク解放」の代償は、何万人ものイラク人の生命と、何千人ものアメリカ
兵の生命、同じく何千人もの傭兵の生命で支払われきた。経費は7000億ドル
を超えている。 石油技師であるアリ・カディムはこうしたできごとについて話
し、アメリカ軍の犯罪についてひじょうにショッキングな映像を見せ、イラク占
領におけるイランの特別な役割を明らかにした。 イランはフセイン時代の戦争
に報復するため、アメリカ軍がイラクに侵攻するのを助けた。



2)
米軍の秘密作戦でマリキ首相の親類を殺害
Secret U.S. operation kills Iraqi, strains relations

http://news.yahoo.com/s/mcclatchy/20080628/wl_mcclatchy/2978626

 イラク政府高官は6月28日、対テロ作戦を専門とする米特殊部隊が急襲作戦
を展開し、マリキ首相の親類を殺害したと語った。

 バグダッドの米軍高官は、普通は戦闘作戦については24時間以内に情報を発
表するが、今回は2日目になっても何もコメントを発表しない。

 この作戦は27日、マリキ首相の生誕地であるカルバラ州ジャナジャで遂行さ
れた。

 この事件は、アメリカとイラクの間で続いている米軍の地位協定をめぐる交渉
にさらなる緊張をもたらした。

 カルバラの治安権限は2007年10月にイラク側に委譲されたが、ダーワ党
の幹部は、「米軍がこのような不公正な違反をおかすようでは、イラクとアメリ
カの長期協定に署名することに危惧が残る」と述べた。

 イラク政府の高官は、「これは特殊部隊の作戦であり、独立して動いているの
で、現地当局との調整がとれていない」と述べた。



3)
油田開発にメジャー本格参入 36年ぶり
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000032-mai-int

イラクのシャハリスタニ石油相は30日、南部ルメイラや北部キルクークなど6
油田と二つのガス田開発に、欧米の国際石油資本(メジャー)を中心とする外国
企業の参入を認めると発表した。主要石油会社が72年に国有化されて以来、3
6年ぶりにメジャーがイラクの油田開発に本格参入する。サウジアラビアなど周
辺の中東産油国は外資の油田開発を厳しく規制しており、まったく異なる手法に
よる開発となる。

 契約に向けた入札では日本を含む35社が参加。米エクソン・モービルや英B
Pなど以前、イラクの油田権益を持っていたメジャーを中心に進出が決まるとみ
られる。来年6月までに仮契約を締結したい考え。 ・・・ (略)



4)
イラク占領政策の欠陥が米陸軍の歴史記録に
Occupation Plan for Iraq Faulted in Army History
http://www.nytimes.com/2008/06/29/washington/29army.html

 2003年にサダム・フセインを倒したすぐあと、フランクス司令官(当時)
はバグダッドに司令部を刷新して米軍幹部を驚かせた。この判断は、主要な戦闘
は終了したという当時イラクに派遣された米軍司令官フランクス大将の想定を反
映したものだった。しかし新しく書かれた米陸軍の歴史記録(※)によると、こ
れによって三ツ星の司令官(中将)に指揮されることになった司令部は人員不足
となって、陸軍幹部からも意義が出された。 
 ※ http://usacac.army.mil/CAC2/CSI/OP2.asp

 ※ uruknewsによる寸評: 占領には大部隊が必要だという軍指導部の進言を
排除して作戦の効率化を追求したのは当時のラムズフェルド国防長官であり、ブ
ッシュ大統領も2003年5月1日に早々と「任務完了」と宣言したのは誰もが
知る事実。大統領の任期中に、失敗の責任を軍中枢に押しつけて評価を定めてお
きたいという意向に沿うものなのか? それとも、上記の部分を突出させて報道
したニューヨーク・タイムズの記事が悪趣味なのか?


5)
米陸軍の歴史記録はイラク侵攻後の計画を非難
U.S. Army history slams post-invasion Iraq plan
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSN2833687820080629?feedType=RSS&feedName=topNews

 ・・・。しかし・・・、米陸軍の歴史記録『オン・ポイント』は、一つの大問
題は侵攻に際して戦後の詳細な計画がなかったことであり、それはイラクの将来
についてのホワイトハウスとペンタゴンの楽観論を反映したものだった、と書い
ている。第3歩兵師団の砲兵部隊を指揮していたトーマス・トランス大佐は、「
戦争中に疑問を尋ねたことを思い出すことができる。『OK。われわれはバグダ
ッドに来た。次はどうする?』という質問に、現実的で適切な回答はなかった」
と報告書のなかで証言している。



6) 
陸軍の研究調査: イラク占領は人員不足だった
Army study: Iraq occupation was understaffed
http://news.yahoo.com/s/ap/20080630/ap_on_re_us/army_iraq_report_2;_ylt=ApuJS19ikwNyDLe6K.Q2EGBX6GMA

 米陸軍が6月29日に発表した700ページ近い報告書は、「米軍の司令部は
イラクでの目標は達成されたと早まって考え、占領業務を処理するのに十分な兵
力を送らなかった」と述べた。2003年5月1日に、ブッシュ大統領が主要な
戦闘は終わったと宣言したことが、その見解を補強したと報告書は述べた。 ・
・・もっと多くの兵力を要請した参謀は無視された。





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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html  
    メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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