イラク戦争に関する世界情勢のニュース

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JNOW : ダール・ジャマイルへのインタビュー

差出人: uruknewsさん
送信日時 2008/07/05 22:44
ML.NO [URUK_NEWS:1900]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/07/05 (土)

        ※ きょう紹介する主な内容 ※

☆JNOW: ダール・ジャマイルへのインタビュー

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☆★JNOW: ダール・ジャマイルへのインタビュー
  JournalismNow Interviews Dahr Jamail
ダール・ジャマイルの中東速報 2008年7月2日付
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** Dahr Jamails MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **


 ジャーナリズム・ナウがダール・ジャマイルにインタビュー
 by D.Tyhacz, for JournalismNow
 http://www.journalismnow.com/viewFeature.php?fid=69

 ダール・ジャマイルは賞を獲得したフリーランスのジャーナリストである。彼
のイラクからのレポートは、ジャーナリズムを対象にした名高いマーサ・ゲルホ
ン賞(2008年)、社会正義のジャーナリズムに与えられるジェームズ・アロ
ンソン賞、市民の勇気に与えられるジョー・A・キャラウェイ賞、Project Censored
賞(検閲などで大手メディアに採用されなかった独立系ジャーナリストのニュー
スを対象/訳註)など、数々の賞を受賞してきた。

 彼のレポートはネーション、サンデー・ヘラルド(スコットランド)、デモク
ラシー・ナウ、アルジャジーラ、ガーディアンに掲載され、NPR(アメリカの公共
ラジオ/訳註)にも登場し、彼はフラッシュポイント・ラジオのスペシャル特派
員でもある。彼は通算すると8ヶ月をイラクと中東で過ごし、彼はこの5年間に
シリア、レバノン、ヨルダンといった国々からレポートを送ってきた。

 彼の新著『Beyond the Green Zone グリーンゾーンの外で』は、イラクからの
記事を年代順に編集したものである。彼のレポートは率直であり、その記事がど
こに出ようと彼は恐れない。われわれは彼のwebサイトを通して連絡をとった。次
に紹介するのはそこでのやりとりである。


 ジャーナリズム・ナウ(JNOW): あなたは2003年の冬、ファルージ
ャが鎮圧される数ヶ月前、フリーのジャーナリストとしてイラクに行きましたね
。イラクに到着したときの第一印象はどうでしたか?

 ダール・ジャマイル: 2003年11月にバグダッドに着いたときの第一印
象は、とてつもない混乱と再建されてないことでした。大通りは交通渋滞がヒド
く、すべてに秩序がなかった。私が話したイラク人のほとんどは、既に電気と水
の不足に不平を述べていましたし、現地はひじょうに混乱していました。

 多くのイラク人は侵略と占領に何の幻想も持っていませんでしたが、それでも
再建とより良い生活に関しては、いくらか改善されるという望みを持っていまし
た。しかし占領から7ヶ月たって、その兆候が見られないばかりか、事態は悪化
の一途をたどっていました。より良い将来に託した希望と不安定な将来への恐れ
、そして日常を支配する混乱への懸念が入り混じっていました。イラク中の米軍
拘禁施設において米兵と傭兵がイラク人を虐待していることを耳にする前のこと
で、バグダッドに数日いただけ(でそれを感じた)ということも、言及しておく
ことが重要です。

 JNOW: 『グリーンゾーンの外で』という本は、あなたがイラクに滞在し
た時からの著作が編纂されています。こうした著作の通例として、癒(いや)し
と義務感の組合せになったのですか?

 ダール: イラクからの最初のレポートは、むしろ義務感からのものでした。
『グリーンゾーンの外で』は個人的なカタルシス(感情の浄化)という面が多く
、書くことが難しい本でした。本に出てくる幾人かは、今は亡き人々であり、私
がバグダッドで知りあった他の人々も、ほとんどがシリアかヨルダンで避難民と
なっています。本の初めの方に出てくるバグダッドと、今日のバグダッドのコン
トラストは、ショッキングです。それでもこの本を書くことが癒しであり、イラ
クその他の戦場で私自身が負ったPTSDの治療手段でもありました。私が見た
ものとイラクがたどりついた現状を調和させる作業は、本を書くことによってし
かできませんでした。それが中東からのレポートを続けるよう私をつき動かして
もくれました。

 JNOW: あなたは現在の大統領候補者によるイラク問題での対話を幾つか
レポートし、この問題でも彼らの「沈黙」を指摘しました。選挙を控えた数ヶ月
のあいだに変化があったと見ていますか?

 ダール: いいえ。最低ラインはこうでしょう。オバマ、マケイン、クリント
ンが、米国の国家安全保障戦略と国防報告見直しに概説された米軍の目標を変え
る必要性を宣言するまで、どれをとっても中東主要国の天然資源とその輸送レー
ンをアメリカが支配することについては明白です。彼らの沈黙はこの点です。主
流メディアのほとんどの記者たちが選択したことは、この点を候補者に尋ねない
で、その替わりに、はっきりした撤退期限とイラク国民に補償を与える意思があ
るのかどうについて明言することなしに、イラクについて大ざっぱな話をさせる
ことです。選挙が近づくにつれて、この問題がますます検閲にひっかかってくる
と予想しています。

 JNOW: JustForeignPolicyのウェブサイトは、最近、米軍のイラク侵攻以
来120万人強のイラク人が殺されたと報告しました。アメリカの主流メディア
はなぜこのことを報道しないのでしょうか?

 ダール: この問題で本を書くことはできますし、ノーム・チョムスキーのよ
うに書いた人はいます。この問題に回答するには、アメリカの主流メディア(例
えば企業メディア)が、ワシントンの政治的代理人を支持する同じ企業グループ
に所有されている、という事実を直視しなければなりません。例えば、NBCの
オーナーがゼネラル・エレクトリック社であるように、兵器産業がメディアを創
設/所有しているとき、ゼネラル・エレクトリック社は国内のテレビ・ネットワ
ークに自社の製品(兵器/訳註)が人類を破壊している映像を放映させません。
メディアに国の圧力が直接加えられることもあります。・・・ワシントン・ポス
トが星条旗に包まれたアメリカ兵の棺桶の写真を掲載したあと、ラムズフェルド
からの指示によって、メディアはアメリカ兵の柩(ひつぎ)の写真を掲載するの
を止めました。ほとんどのメディアはこの指示を遵守(じゅんしゅ)し、今日に
いたるも遵守し続けています。

 一番悪いことは、企業メディアで働く「ジャーナリスト」たちによって自己規
制という陰険きわまりない形態がはびこっていることです。彼らは編集者やオー
ナーが通しそうもない記事は追究しないよう教えこまれ、・・・そうした記事の
報道は止めるのです。このようなわけで、アメリカの外交政策の結果、この5年
間に、100万人以上のイラク人が死んだという事実は報道されないのです。

 JNOW: イラク戦争に関して、あなたの見解では、米国メディアは「ニュ
ース」と「娯楽」の間の境界をぼかしてきましたか?

 ダール: もちろんです。先ず、なぜ「戦争」と呼ばれるのでしょうか? こ
れは占領です。戦争は売りこむことができますが、占領はそうはいきません。戦
争は魅惑的に見せることができますが、占領は抑圧であり弾圧です。侵略「報道
」をご覧なさい。ビデオ・ゲームを見ているようでした。専門家やニュース・ア
ンカーは戦争をあおるチアリーダーでした。ヘリコプターやミサイル、ジェット
戦闘機の素晴らしいコンピューター・グラフィックを見て、テレビに出た「ジャ
ーナリスト」がヨダレを垂らしているのを何度も見たことをはっきり覚えていま
す。それでいて、首のない死体、死んだ赤ちゃん、破壊された都市といった本当
の戦争を放映することがないのは、最悪のプロパガンダです。どうして戦争を魅
力的に見せるのでしょうか?

 JNPW: アメリカのスコット・マクレラン元報道官は、今、戦争にむかう
時期にホワイトハウスの記者団は政府に甘すぎたと言っています。この件とホワ
イトハウスの反応について意見を聞かせてください。

 ダール: それは回顧録のなかでのことでしょう? マクレランが記者会見に
際して、何を言っていたでしょうか? 当時、そう言いましたか? しかし、今
はそう言っています。彼にとっては心地よいメディアです。それで彼の本はアマ
ゾンの売り上げナンバーワンになりました。彼は自分に類が及ばない今になって
批判をしています。彼が姿を見せてそう主張するのは良いことかとは思いますが
、プロパガンダの先頭に自分が立ったことに何の責任もとってないようです。な
ぜ責任をとらないのですか? そして、彼を軽蔑し彼の言葉を一蹴するホワイト
ハウスの反応も同じことです。

 JNOW: イラクと中東全般に対して、米国メディアのジャーナリストとし
ての迫り方について、あなたはどのように見てますか?

 ダール: 本当のジャーナリズムなら良いスタートを切ったことでしょう。ま
ずブッシュ政府のさまざまなメンバーに、国際法について質問をぶつける。4人
乗りのハンビーが道路脇爆弾に襲われたとき、ハンビーの内部はどうなっている
のかを、コンピュータ映像で放映する(肉片でスパゲッティー・ソースのように
なっているんです)。死んだ赤ちゃんの映像を流しなさい。ざっと100万人以
上のイラク人が侵略と占領によって殺されたこと、全米の納税額の半分が軍に費
やされていることを繰り返し報道しなさい。

 人々はアメリカの外交政策が人類にもたらしたことの顛末を見て、読んで、感
じる必要があります。この国にどのような犠牲を強いたのか、彼らは鮮明な映像
を必要としているのです。

 ジャーナリストとしての私たちの仕事は、何が起こっているのかをできるだけ
正確に伝えることです。それはイラク占領について毎日報道するということです
。なぜなら、それが現実なのですから。毎日、何十人ものイラク人が死んでいて
、それはアメリカがイラクを占領しているからなのです。その替わり、売りにだ
された作り話や、魅惑的に飾られた話、視聴者や読者に耳障りのよい話を報道す
るのは、私たちの仕事ではありません。それはハリウッド映画がやることで、ジ
ャーナリズムではありません。

 JNOW: あなたは最近、ジャーナリズム部門で名高い賞を幾つか獲得しま
した。報道の面で今後のあなたの計画は何ですか?

 ダール: 私は現在、米軍内部で起こっているイラク占領への抵抗(レジスタ
ンス)について本を執筆中です。そして今年の冬には、私は中東に戻る計画です
。中東ではアメリカ/イスラエルの対イラン政策に何が起こるかが特に重大にな
るでしょう。

 JNOW: 私たちの質問に答えていただいて、ありがとうございました。

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 ダール・ジャマイルについて詳しいことは彼のwebサイトへどうぞ。
 http://www.dahrjamailiraq.com/
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 http://www.journalismnow.com/






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