イラク戦争に関する世界情勢のニュース

メールの詳細(メール表示)

件名:

比較的穏和な数ヶ月がすぎアンバル州に暴力戻る

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/07/16 20:37
ML.NO [URUK_NEWS:1904]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――
2008/07/16 (水)

        ※ きょう紹介する主な内容 ※

☆イラン攻撃? 起こらないだろう
☆イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/07/16
 ・比較的穏和な数ヶ月がすぎアンバル州に暴力戻る
 ・逃亡中のサダム副官、イラクのゲリラに宛てメッセージ
 ・14歳のイラク人男児にイギリス兵が深いな性的虐待
☆前回/ダール・ジャマイルの中東速報の訂正

--------------------------------------------------------------------
☆★イラン攻撃? 起こらないだろう
  Attacking Iran? It will not happen
by Uri Avnery  Media with Conscience 2008年7月12日付
--------------------------------------------------------------------
http://mwcnews.net/content/view/23873&Itemid=1


 なぜ、イラク攻撃はありえないか?

 もし皆さんがある国の政策を理解したいなら、ナポレオンも推奨したように、
地図を見てご覧なさい。

 註: ホルムズ海峡の地図
 http://www.uruknet.de/pic.php?f=strait-hormuz.jpg

 イスラエルおよび/またはアメリカがイランを攻撃するかどうかを推測したい
人なら、イランとアラビア半島の間に横たわるホルムズ海峡の地図をみるべきで
す。

 この狭い水路(幅はわずか34キロ)を、世界の石油の5分の1ないし3分の
1石油を運ぶ船が通過する。それにはイラン、イラク、サウジアラビア、クウェ
ート、カタールそしてバーレーンを出港する船が含まれている。

 しかしアメリカとイスラエルのイラン攻撃は避けられないと語るコメンテータ
ーの大部分が、この地図のことを取りあげない。

 「無意味」で「局所的」な攻撃について(可能性を)論じる議論がある。米航
空艦隊の攻撃はペルシャ湾に既に配備された空母と同地域に配置された米空軍基
地から発進し、イランの全核施設を爆撃するだろう。この楽観論によれば、さら
に政府機関と軍事施設、工業地帯、その他あらゆるヶ所を爆撃するのだろう。米
軍は地中深くに貫通可能な爆弾を使用することになる。

 簡単で素早く優雅な爆撃で、イランにおさらば、アヤトラにおさらば、アフマ
ディネジャドにおさらばというわけだ。

 もしイスラエルが単独で攻撃するとしたら、爆撃はいくぶん控えめになるだろ
う。攻撃する側が望むのは、せいぜい主要な核施設の破壊と、安全な帰還くらい
のこと。

 控えめなお願いだが、その前に、どうぞホルムズ海峡の地図をもう一度ご覧な
さい。

 イランに爆撃が招くリアクションとして、この海峡の封鎖は避けられないだろ
う。このことは、位の高いイランの将軍が数日前に明言する以前に、自明のこと
であった。

 イランはこの海峡全体を支配している。陸上の基地からと海上の両方から、ミ
サイルと大砲で、完全に海峡を封鎖することができる。

 もしそうなったら、石油価格は高騰し、悲観論者が怖がっている通り、1バー
レル当たり200ドルどころでなくなるだろう。それは連鎖反応を引き起こし、
世界規模の不況、興業の崩壊、アメリカ・欧州・日本の失業率が上がるなかで破
局を引き起こすであろう。

 この危機を回避するためには、アメリカはイランの一部、おそらくはこの大き
な国全体を征服する必要が出てくる。しかしアメリカは必要となる兵力のごく一
部であっても、自由に使える兵力を持ってはいない。現実に、彼らの地上兵力は
イラクとアフガニスタンに釘付けにされているのだ。

 アメリカ海軍はイランを脅かしているが、海峡が封鎖されるときには、その海
軍兵力もビンに詰められた模型の船みたいなものとなる。たぶん米海軍が原子力
空母エイブラハム・リンカーンをペルシャ湾から救出することは危険である。

 そこでアメリカは代理人に代行させる可能性が残される。イスラエルが攻撃す
ると、公式にはアメリカは参加せず、いかなる責任も否定するだろう。

 本当にそうなるか? イランは既に、イスラエルによる攻撃はアメリカの作戦
とみなし、アメリカによって直接攻撃されたものとして行動すると発表した。そ
れが論理的な思考というものだ。

 イスラエル政府がアメリカの明白な合意なしにそのような軍事作戦を始める可
能性は考えられない。

 そのような展開になると、世界の報道機関はドラマチックな見出しをつけるだ
ろう。

 国境から1500キロ離れたところで、イスラエル軍が軍事演習を行った。イ
ランはこれにシハブ・ミサイルの発射テストで応えたが、これは同じ程度の射程
距離を持っている。このような<武力による威嚇>は、<心理的な戦闘局面>で
ある。国内問題でしくじった政治家にとっては、それらは国民の関心をそらした
り、国民を怖がらせるために有効なのだ。

 しかし素朴に常識を持つ人々は、このような驚くべき攻撃を計画する者は誰で
あれ、屋根の上から主張することはなかった。ベギン(元首相)はイラクの原子
炉を破壊するために爆撃機を出撃させるまで、演習を公開することはなかった。
オルメルトはシリアの謎めいたビルを爆撃する意向を演説で語ったことはない。

 約2500年前にペルシャ帝国を築き、バビロンにいたイスラエル人亡命者に
エルサレム帰還を許可したキュロス王以来、イスラエルとイランの関係はアップ
・ダウンがある。

 ホメイニ革命まで、両国は親しい同盟関係にあった。イスラエルはシャー(王
政時代のイラン国王/訳註)の秘密警察サバクを訓練した。シャーはエラト・ア
シュケロン石油パイプラインのパートナーであり、それはスエズ運河を通過する
よう設計されていた。イランはいまだに当時供給された石油の支払を要求してい
る。

 シャーはイラクのクルド領にイスラエル軍の将校を送りこむのを助け、彼らは
ここでムスタファ・バルザニがサダム・フセインに反抗するのを手助けした。こ
の作戦は、シャーがクルド勢力を裏切ってサダムと取引したときに終わりを迎え
た。しかしイスラエルとイランの協力関係はサダムがイランを攻撃した後もほぼ
継続された。長く厳しい戦争(1980〜1988年)の期間、イスラエルはア
ヤトラのイランを密かに支援した。イランゲート事件はその物語のほんの一部に
すぎない。

 それは私が過去に既に暴露したように、シャロンがイラン征服を構想すること
を妨げるものではなかった。私が彼について1981年に詳しい論文を書いたと
き、彼は国防大臣に任命されたあとだったが、彼はその構想について私に密かに
話してくれた。ホメイニが死んだあとのイラン政策では、イスラエルがソ連を出
し抜くだろう、と。

 ・・・

 イランは今や地域の大国である。それを否認する要素はない。

 皮肉なことに、イラクは何世代にもわたって、アラブ地域の門番であった。ペ
ルシャのシーア派に対抗するアラブ世界の壁となってきた。イラク・イラン戦争
の期間、アラブのシーア派イラク人が戦意を高めてペルシャのシーア派イラン人
と戦ったことを思い起こすべきである。

 ブッシュ大統領がイラクを侵略し破壊したとき、彼はイランの力が成長するよ
う門戸を開放した。将来、歴史家たちはこの行為を不思議がって、『愚かな行進
』と題する1章を書き起こすかもしれない。

 アメリカの真の狙いがカスピ海・ペルシャ湾の所有権とアメリカの恒久的なガ
ソリン基地を獲得することにあったことは、今日、既に明らかである。この狙い
は実際に達成され、アメリカは今「100年におよぶ」米軍のイラク駐留につい
て議論している。そして今、彼らはイラクの巨大な石油資源をアメリカの4〜5
の巨大石油企業に分割するために忙しくたちまわっている。

 ・・・


--------------------------------------------------------------------
☆★イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/07/16
--------------------------------------------------------------------

1)
比較的穏和な数ヶ月がすぎアンバル州に暴力戻る
Violence returns to Anbar following months of relative quiet
http://www.azzaman.com/english/index.asp?fname=news2008-07-15kurd.htm

 イラク西部のアンバル州は比較的穏やかだった数ヶ月が過ぎてふたたび不安定
になりつつある。 新たな軍事戦術は、アラブの部族メンバーを反アルカイダに
動員するという疑似餌(ぎじえ)作戦だった。米軍が武装提供し金も出して、部
族メンバーはアルカイダをアンバル州から一掃した。しかし彼らはアルカイダと
の戦闘に利用されたのだとして、多くの者が米軍に騙されたと感じるなかで、反
米グループも同州に戻って来つつある。 サワあるいは覚醒会議と呼ばれた部族
メンバーたちは、生活状態を改善し適切な保護策を講じるという約束を破ったイ
ラク政府と米軍に対して、信用しなくなったと言われている。



2)
逃亡中のサダム副官、イラクのゲリラに宛てメッセージ
Fugitive Saddam deputy in message to Iraq insurgents
http://afp.google.com/article/ALeqM5gMNuGs7BptIjujim2EzDPkG-VTSg

 サダム・フセインの逃亡中の副官イザト・イブラヒム・アッ・ドーリは7月1
5日、音声メッセージにおいて米軍に最後の一突きを加えるようイラクのゲリラ
勢力に呼びかけた。サダム政権で最高の地位にあったイブラヒムは、ドバイの衛
星テレビ局アル・アラビヤで放送されたメッセージにおいて、「何処においても
敵を攻撃し、・・・今年を勝利にむけて決定的な年にする」ことを呼びかけた。
イラク革命評議会でサダムに次いでナンバー2だったイブラヒムに対して、米軍
は2003年11月以来、彼の首に1000万ドルの懸賞金を懸けている。



3)
14歳のイラク人男児にイギリス兵が深いな性的虐待
British soldiers accused of sickening sex assault on Iraqi boy, 14
http://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/british-soldiers-accused-of-sickening-sex-assault-on-iraqi-boy-14-866482.html

 新たに申し立てがなされたショッキングな供述によると、イギリス兵が14歳
の少年に口腔セックスを強制した。 英国防省が明らかにしたもので、イギリス
軍憲兵が調査を行っている。 犠牲者である少年は今年19歳で、ハッサンとだ
け名乗ることに合意した。彼は食料配給センターで缶ミルクを盗もうとして友人
と一緒に捕らえられ、殴られて裸にされた。 「彼らは僕たちをヒザの上に座ら
せたんだ。彼らに辱められて、死んでしまいたかった。すると僕をタリクと一緒
に座らせ、タリクのペニスを僕の口に入れた。別の2人も同じことをさせられた
」。



4)
イギリス兵相手に虐待の申し立て
Abuse allegation against troops
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7503812.stm

 イギリス軍兵士が14歳のイラク人男児に性的な虐待をおこなったことで、イ
ギリス軍憲兵は調査している−−英国防相が発表した。 その事件は2003年
5月、イラク南部のバスラにあるブレッド・バスケット基地で起こったとされて
いる。 2003年バスラでイギリス兵に拷問された者に300万ポンド近くを
支払ったと国防省が発表した数日後に明らかにされた。



--------------------------------------------------------------------
☆★前回/ダール・ジャマイルの中東速報の訂正
--------------------------------------------------------------------

 『パレスチナ人記者の物語−−自らの文化に愛着を持っているのか?』と題し
て、7月12日に紹介した<ダール・ジャマイルの中東速報7月6日付>におい
て、日本語訳で「オランダの外交官」とすべきところを「ドイツの外交官」と誤
って紹介しました。2ヶ所あります。 イラク情勢ニュースのwebサイトでは既に
訂正しましたが、改めて訂正しお詫びします。 (ご指摘ありがとうございまし
た)

※パレスチナ人記者の物語 −− 自らの文化に愛着を持っているのか?
`Do you have love in your culture?
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2008_Dahr_Jamail_20080706.html


 今年は例年に比べて梅雨明けが早く、特に九州・西日本では7月上旬に梅雨明
けとなり、既に猛暑の気配が全国的にも現れています。暑さ対策には十分に手間
ヒマもかけて、くれぐれも注意を怠らないようにしましょう。 → これは、ウ
ッカリ誤訳の弁明ではありません、・・・と敢えて書くところが、見えすいてい
るかも  (^_^;)




――――――――――――――――――――――――――――――――――
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html  
    メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html

□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――






このエントリーをはてなブックマークに追加
添付: