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ブッシュとオバマ接近の背景を読み解く

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/07/31 22:31
ML.NO [URUK_NEWS:1910]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/07/31 (木)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆ブッシュとオバマ接近、イラク問題で新たな合意?

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☆★ブッシュとオバマ接近、イラク問題で新たな合意?
  The Bush-Obama Convergence A New Consensus on Iraq?
カウンター・パンチ Counter Punch 2008年7月29日
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http://www.counterpunch.org/ruder07292008.html
(以下、このレポートからの抜粋)

 アメリカによるイラク占領の集結は視野に入っているだろうか?

 7月後半、新聞各紙はヘッドラインで、ブッシュ政府とイラク政府高官が米軍
撤退にむけて「すばらしい目標にむけて協議する期限」を設けることで合意した
と報じた。それは曖昧な表現であり、民主党が提案したときには繰り返し「無責
任だ」と非難してきた米軍撤退の「日程表」ではないという弁解の余地をブッシ
ュ政府に残すものだった。

 他方、大統領に当選したあかつきには2010年までに戦闘部隊を撤退させる
と約束いてきたバラク・オバマは、イラクの政治家ならびに米軍の現地指揮官と
協議するためにバグダッドを訪問して世界の注目を集めた。

 オバマがバグダッドに到着する直前、マリキ首相がドイツのシュピーゲル誌と
インタビューしたことが報じられたのは、マリキが2010年までに米軍を撤退
させるという撤退期限に裏書きを与えたからであり、速やかな撤退を願っている
彼はイラク情勢をより的確に評価しているという発言が強調された。

 イラク問題でオバマとマリキとブッシュ政府が突然歩み寄ったことで、米共和
党の大統領候補マケインは置き去りにされた。この数ヶ月は、マケインは16ヶ
月以内の撤退というオバマの提案をやり玉にあげて、イラク情勢を理解していな
いとオバマを攻撃してきた。それが突然、アメリカとイラクの首脳から、マケイ
ンが仲間はずれにされたようだ。

 マケインは方針転換をはかるかもしれない。シカゴ・トリビューンの記者ステ
ィーブ・チャップマンは、「もしマケインの掲げる政策に確固たるものがあると
したら、それはイラク撤退の日程表を設けていないということだ」と論評した。
「だから7月21日に、米軍は2年以内にイラクから離れるかという質問に、「
ああ、私が言ってきたように、それは大規模な撤退となるだろう」と彼が答えた
のは驚きだった」。

 これらのことから、大きな疑問が生じる。イラク問題での新たなコンセンサス
の裏に何が隠されているのか? 表面的な現象ではなく、さまざまな登場人物が
事実上歩み寄っている背後にどんな方針が隠されているのか?」

 イラクが行ってきた「大また」での議論に欠けているのは、イラク人の危機が
続いているということである。夏のうだるような時期にも電気が通じず、食料価
格は高騰し、大量の失業者があふれ、大勢の避難民が危機的状況にある。

 しかし「増派作戦の成果」が止むことなく繰り返されることで、アメリカの政
治家には確実にそれと矛盾する圧力が加わっている。つまりイラク情勢がそれほ
ど改善されているのなら、なぜ米軍が駐留しなければならないのか? というこ
とである。

 アメリカとイラクでは選挙が近い、という、さらに重要で差し迫った要素があ
る。

 アメリカ国民の3分の2以上が米兵を即時帰還させることを求めている。それ
ゆえ、オバマが米軍の戦闘部隊を撤退すると約束する理由は容易に察せられる。

 しかしアメリカの選挙(大統領選挙/訳註)は直接ブッシュに影響するのでは
ない。そこでブッシュが「素晴らしい目標への期限設定」に合意する理由は何だ
ろう?

 それはブッシュ政府高官とマリキが、目下、いわゆる「地位協定」をめぐって
交渉中ということである。米軍のイラク駐留を承認した国連の任務が12月30
日に期限切れとなるので、その後の米軍駐留を裏付ける協定となる。

 この交渉はやがて行われるイラクの選挙での焦点となってきた。選挙は当初1
0月に予定されていたが、2009年にほぼ延期されることになった。投票をど
のように行うかについて、イラクのスンニ派、シーア派、クルド人のあいだに難
しい不一致があるからである。

 にもかかわらず、マリキは米軍撤退に日程表を設定するよう大きな圧力を受け
ている。さもなけらば彼のダーワ党は選挙で敗北する危険がある。

 2005年1月に予定されているイラク国民議会の選挙も同様で、主要な候補
者は皆イラク人有権者の気を引こうとして、米軍撤退の日程表を公然と要求して
いる。

 実際のところ、イラクの傀儡政府は、権力を掌握し続けるうえで、米軍の存在
に頼りきっているので、米軍撤退という約束は国内の政治圧力むけの姿勢と理解
されなければならない。

 米軍の地位協定をめぐる交渉に米軍撤退の日程表が含まれ、さらにはアメリカ
がイラクの制空権を支配し続けるとか、イラクの法律への遵守義務を米軍は免れ
るとか、米軍が軍事攻撃を展開する権利、要塞化された基地とバグダッドの巨大
な米国大使館の存続といった、米軍撤退と矛盾する他の条件が同時にこまごまと
議論される理由がここにある。

 これらの目標達成の手法に重要な違いがあるにしても、言葉遣いの差異とは裏
腹に、民主党は共和党と同じ外交目標によって導かれている。

 オバマの外交政策は中東の内外でアメリカの利益を追求することを掲げている
。またオバマはアフガニスタンに米軍兵力を増やしたがっている。オバマはイラ
ンとの直接対話を行うべき時期だとも言う。そしてブッシュ政府はその通りに実
行している。

 オバマの姿勢をその外交チームの見解ともども注意深く観察すると、伝統的な
アメリカの外交政策となんら違わないことが明らかになってくる。・・・オバマ
は悪と戦い究極の善なるものを掲げて世界を指導するアメリカを建設しようとし
ている。これはブッシュ大統領が約束したこと、そしてマケイン上院議員が再確
認したこととどこか違いがあるだろうか?

 誰が次の大統領になろうと、アメリカはその政治、経済、他国への戦略的干渉
という政策を継続するだろう。大統領が民主党であれ共和党であれ、アメリカは
「侵略的な国際主義」政策を続けるものと思われる。




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