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トラウマを抵抗と癒しのメッセージに変える

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/09/24 22:00
ML.NO [URUK_NEWS:1927]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/09/24 (水)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆トラウマを抵抗と癒しのメッセージに変える

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☆★イラク帰還兵はトラウマを逆用する
Iraq War Vets Transforming Trauma
ダール・ジャマイルの中東速報 2008年9月20日付
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** Dahr Jamails MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **

http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=43939

 9月19日 IPS −− イラク占領からの米軍帰還兵たちは、書かれた文
字と芸術を用いることによって、自らのトラウマを、アメリカの無謀な冒険への
抵抗と癒しのメッセージに変えている。

 「もし黙り込んでいたら、私はダメになっていた」と帰還兵ドリュー・キャメ
ロンは書く。「何もしないなら、私は有罪だ。このように考えて生きるなら、戦
争が失敗だということに気づくことができる」。

 キャメロンは個人的に自覚するところがあって占領に反対するようになったこ
とから、イラクでの自分の経験について書くことを始めた。

 「イラクでの体験に口を閉ざそうとしたのは、戻ってきたからではない」とキ
ャメロンはIPSに語った。「私は自分の記憶をたどっていて、われわれはイラ
クの社会基盤を破壊したこと、助けるためにそこにいたのではないことを認識し
た。それは自由と民主主義どころではないと気づき、われわれが自分でやったこ
とゆえに、そして人々を残忍に扱ったやり方ゆえに、私は占領に反対するように
なった」。

 「私たちは戦って戦闘に勝利するよう訓練された」と彼は言った。「大砲のな
かで、ぶっぱなすように鍛えられた。何かを再建したり、イラクの人々を助ける
ためにイラクにいたのではなかった」。

 彼の執筆活動は、兵士が作家になるプロジェクトが生まれる幾つかの契機を提
供した。それは元兵士の軍隊経験とイラク体験にもとづく著作や創作活動を通じ
て、彼らの経験を互いに関連づけたり光を当てたりして、癒しと抵抗につなげる
ものとなっている。

 「この活動のなかで書いたものは編集されて本になり、また公演されたり、展
示されたりして、イラク戦争と深い関わりを持つ人々の心に光を当ててきた」と
彼らの声明には記されている。

 最初の作業として書かれたものは『Warrior Writers: Move, Shoot and
Communicate
』と題して本になった。2冊目となる『Re-making Sense』も刊行された。

 キャメロンはIPSの取材に、「そのタイトルは、イラク戦争との関わりと、
私たちの生活、そして私たちが帰還兵として今とりくんでいることを見直す作業
にちなんだものだ」と話した。

 著述家となった兵士たちは、イラク派遣メンバーによって撮影された写真を展
示する作品展を企画したりもした。展示会では、帰還兵たちがみずから書いた本
を読み上げたり、いくつかの場面を上演したりする。

 キャメロンはバグダッドの真北にある大きな空軍基地キャンプ・アナコンダに
駐留していた。そこに居たとき、彼は衛星テレビを見て、企業メディアによる占
領の伝え方にショックを受けた。

 「報道されていた映像や話は現地で目にしているものとかけ離れていたことを
覚えている」と彼は説明した。「米軍に対する攻撃について我々(=米兵)に伝
えられる情報や、我々がいかに攻撃されているかについては、ニュースでは何一
つ触れられなかった。7日連続で迫撃砲攻撃を受けたことを覚えているが、その
ことも一つもニュースにならなかった」。

 キャメロンはイラクの現状をIPSに伝えたなかで、「イラクの市民社会の根
幹だとか社会基盤はすっかり変わってしまって、間違いなく大打撃を受けている
」と語った。「おの変貌ぶりたるや、・・・増派作戦が奏功して勝利にむかって
いるという議論にもならないが、事実はイラクが完全に破壊されてしまったとい
うことである。我々はイラクの人々が一日一日を生き延びるのがやっとであるこ
とを認識する必要がある」。

 このことはキャメロンに大きく影響した。彼が今とりくんでいるプロジェクト
は、アメリカ政府がイラクでしていることについて、アメリカ国民に真実を示す
ものであると彼は信じている。

 キャメロンは、バーモント州バーリントンでGreen Door Studio を立ち上げた
芸術家のドリュー・マトットと一緒に、Peoples Republic of Paper (PRP) を創
設し運営している。

 軍服を紙に変えることによって、兵士たちはイラク占領でこうむったトラウマ
を癒すための芸術としている。兵士たちが芸術活動として自分たちの軍服を紙に
すきなおす作業をすることで、戦闘中に着ていた軍服は切りきざまれ、紙に姿を
変えるのである。このような作業をおこなうのは、占領にたずさわった兵士とし
ての体験を調和し癒すためである。

 彼はさらに、「私のエネルギーは国民の癒しを助けることに注がれている」と
述べた。「私たちの事業の一つは、作業前と作業後(before and after )の作品
を見せることにある。通常、帰還兵がやって来たとき、最初の作品はものすごく
暗い。その後、彼らの作業後の作品をみると、ひじょうに明るいものに変わって
いて、彼らの中で癒しがあったことが示されている」。

 元海兵隊の銃撃手だったジョン・マイケル・ターナーは、このプロジェクトに
参加した2人目の帰還兵だった。

 ターナーがバーリントンにやって来て、このプロジェクトについて耳にしたと
き、彼はまだ軍籍に居た。「その日、プロジェクトについて説明を聞いたとき、
トランクには軍服のヤマがあった」とターナーはIPSに話した。「それでバー
リントンに来て最初の夜は、軍服を紙に変えることのスタートだった」。

 この春、冬の兵士の公聴会で衝撃的な証言をおこなったターナーは、「我々が
イラクに駐留すべきだと考える人々がまだいるのは、悲痛なことだ。我々が語る
べきことは何か、目を開け、耳を傾けよう! 人々が耳目をそばだて、イラクで
何が進行しているのか、そこで何がなされているのかを確かめてほしい」と語っ
た。

 ターナーは、自分の経験と感情を芸術に変えることによって、「脱ぎ捨てた軍
服を切りさき、紙切れに変えることができる」と述べた。「そこで私は1枚の白
い紙を手に取り、他の人たちのために私の詩の1節を書き付ける。彼らがそれを
読むと、彼らは私の目を通して見つめることができる」。

 ターナーは自分のトラウマの救済策を見つけたとき、「私はまだ闘病中だ。問
題は埋め戻す必要のあることが多すぎることだ」と語った。

 彼はこの仕事が重要だと感じている。「我々はこの仕事に着手し、帰還兵全員
が手をたずさえ、互いに支援しなければならない。さもなければ、我々は自らを
破壊することだろう」。

 このプロジェクトは、ミネアポリス、シカゴ、サンフランシスコといった国中
の諸都市で展示会を開催し、もっと多くのところで開かれる。




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