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イラクにおける勝利への道  2008/11/03

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/11/03 16:50
ML.NO [URUK_NEWS:1940]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/11/03 (月)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆イラク・レジスタンスが強さを取り戻す 2008/11/01
☆イラクにおける勝利への道 2008/11/03


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☆★イラク・レジスタンスが強さを取り戻す
  Al Dhari : Iraqi Resistance to regain its strength
イラク情勢ニュース 速報&コメント 11月1日
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イスラム法学者協会
ニュース
2008年10月25日付
Al Dhari : Iraqi Resistance to regain its strength

http://www.heyetnet.org/eng/mansetler/3334-his-eminence-iraqi-resistance-to-regain-its-strength.html

 ドーハで開かれたイスラム法学者国際連盟の会議に出席したイラク・イスラム
法学者協会のアル・ダーリ師(事務局長)は、アルジャジーラ・ネットに宛てた
声明のなかで次のように明言した。 「覚醒会議は占領軍を助け、多くのものを
与え、レジスタンスの妨げとなってきたが、ついにその戦士たちは終焉を迎えて
米占領軍からは見捨てられ、イラク政府からは忘れ去られた」。

 ダーリ師は、宗派対立がイラクに戻ることはないだろう、そしてそれはスンニ
派とシーア派の本当の「宗派対立」ではなかったと述べ、「しかし(宗派対立と
呼ばれたものは)実際には背後に傀儡勢力の亀裂と政治闘争があった」と説明し
た。

 イラク・イスラム法学者協会事務局長は次のように語った。 「イラクで占領
と宗派至上主義の政府に反対しているのは、スンニ、シーア、その他という全イ
ラク国民である。政府は国民の誰一人をも代表してなく、政党・政派のみが占領
軍と外国企業の存在/不在と結びついている」。

 彼は声明の結論として、現(イラク)政府が占領軍とのあいだに調印しようと
いている安全保障協定を強く非難した。

 ダーリ師はさらに、この協定は安全保障の分野だけでなく、政治・経済・文化
・社会領域にまで影響力を持つのだと指摘した。それはアメリカをこれらの領域
で統治主体に加え、優位に立つパートナーたらしめるものとなるだろう。




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☆★イラクにおける勝利への道?
  Path to Victory in Iraq?
Kosta Harlan  2008年10月25日付
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http://www.dissidentvoice.org/2008/10/path-to-victory-in-iraq/

http://www.uruknet.de/?s1=1&p=48251&s2=26

 ブッシュはイラクにおいて勝利への道を歩んでいるか?

 一言で言って、ノー。それで十分である。しかし、政府の主張が不当なもので
占領は失敗だと理解するためには、十分でない。私たちはその理由を理解する必
要がある。

 失敗の原因は次のように要約することができる。

 1.「勝利」を達成するため、占領はイラクに政治プロセスを必要としている


 2.グリーンゾーンの政治プロセス、つまり占領当局によって樹立された傀儡
政府は失敗である。

 3.したがって、戦争はアメリカの敗北、イラク国民の勝利で終わる。


?.なぜ占領は傀儡政府を必要とするのか?

 現在のアメリカのイラク侵略は、もともと2つのできごとに端を発する。その
最初は1958年の革命で、それはイギリスが支えていた王朝を権力の座から追
放し、イラクの独立と政治的主権を樹立した。14年後、バース党は国の石油を
国有化し、イラクにおけるビッグ・オイルの支配に終止符を打った。それはイラ
クの経済的主権にとって基礎となるものであった。

 帝国主義にとって、主権とは認めがたいものである。なぜなら帝国主義は自由
ではなく支配を求めるものである。イラクは政治的も経済的にも独立を勝ち得た
。独立した進路を歩むための手段と政治的意志を持ったのである。そのことが中
東の政治・経済生活を支配する帝国主義の計画にとって障害となったのである。

 ここから私たちはアメリカのイラク侵略と占領の基本目標を確定することがで
きる。まず第一に、帝国主義に反対するイラク政府を転覆し、それをアメリカの
軍事・経済・政治的イラク駐留に好意的な傀儡政権にとってかえることである。
そして第2に、イラクの石油管理権をアメリカの石油企業に移譲することである


 これら2つの狙いを持って、アメリカ帝国主義は中東をカバーする地政学的な
力を手にれ、そしてこれを拡大することによって、世界に覇権を広げようと夢見
た。そしてもちろん、石油生産と輸出から得る収入で、何兆ものドルを獲得しよ
うと画策した。

 今この全部を達成するには、アメリカはイラクとイラク国民を支配する道に進
まなければならないということになる。しかしアメリカはイラクの軍事占領を無
期限に続行することはできない。誰であれ、単純に、現行レベルの占領を継続す
る政治的意志と量的力を持ってないのだ。そしてもっと重要なことは、占領軍が
イラクの幅広い国民大衆から嫌われ、イラク人はきわめて当然なこととして占領
軍を今すぐ追いだしたがっているのである。

 こうした結果、アメリカは政治プロセスに「イラク人の顔」を登場させること
を迫られ、そのもとで戦闘部隊を撤退させたあとも支配し管理するという同じ目
標を追求するのであろう。

 これが新・植民地主義と呼ばれるものである。イラク・イスラム法学者協会の
ハリス・アル・ダーリが書いているように、「お客さんはジハード(聖戦)とレ
ジスタンス運動によってドアから出て行くことができたが、国の統治をまかされ
た者によって窓から入ることができた」。


 ?.傀儡政府は失敗である

 まず第一に、アメリカはイラクを直接統治するために有志連合軍暫定行政当局
を樹立し、ポール・ブレマーを「総督」に任命した。それは古いタイプの植民主
義であり、イラク人はそれを強く拒否した。それから4ヶ月後、ブレマーは「暫
定統治委員会」、略称CPAを編成し、占領プロセスにイラク人の顔が見えるよ
うにした。しかしこれも拒否された。そしてついに2005年、現在のグリーン
ゾーン政府が樹立された。この政府は成功だっただろうか?

 占領軍から成功だと見なされるには、傀儡(かいらい)政府は支配できなけれ
ばならず、アメリカ帝国主義が描いた上記の目的に奉仕しなければならない。そ
の基準からすれば、現行のグリーンゾーン政府は失敗である。

 もちろん、その失敗の根本的原因は、占領に反対する大規模な武装レジスタン
ス潮流の成長と発展にある。しかし重要なのは2番目の理由であり、それは傀儡
政府それ自体の本質にある。

 イラク傀儡政府は複数の政党・人物によって構成されるが、彼らは文字通り侵
略してくる米軍戦車の後ろに乗って権力の座についた。著名な人物のなかには、
亡命時代に訓練を受け、ロンドンやワシントン、ニューヨークなど海外に住んで
いたものが多い。2003年より前には、彼らの多くは1970、80年代以降
、イラクで基盤を持っていなかった。彼らはこのように大衆的基盤をなにも持た
ず、米軍の支援なしには彼らの統治は崩壊するだろう。

 さらに、これらの諸政党はいつも相争っている。時には、彼らはあれこれの決
定を共に採用することもあるが、一般的には、それぞれの政党が独自の狭い(民
族または宗教にもとづく)利益のために動く。またダーワ党やイスラム最高会議
といった一部の政党は、イランで育成されイランに根っ子を持っているので傀儡
(=あやり人形)政府にまた別の内部矛盾を生じさせたりする。それで今、アメ
リカは影響力を持ってきた他の人形使いとも争わなければならないのである。

 こうした弱点を内部に抱えた結果、傀儡政府はバグダッドの中心部に壁で囲っ
た小さなグリーンゾーンの外には、辛うじて支配を保っているにすぎない。

 イラク最大の油田が近くにあるゆえに大きな重要性を持つキルクークをめぐっ
ては、傀儡政府はさまざまな翼賛勢力を団結させることができなかった。

 傀儡政府は石油収入を配分する条件を定める石油ガス法を通すこともできなか
った。この法律を制定しないと、油田開発のために石油メジャーをイラクに招き
入れる法的基礎もないことになる。

 唯一の安全保障である米軍がイラク駐留を続ける交渉にも失敗した。その主要
な理由は、イラクの大衆がイラクの主権を公然と譲り渡す条約に断固として反対
しているからである。

 そして最後に、覚醒会議を自分たちの配下の治安部隊と和解させることにも失
敗しつつある。覚醒会議は約10万人を擁しているが、その戦士の80%はスン
ニ派アラブ人である。グリーンゾーンの宗派至上主義政府は、彼らを編入すると
宗派至上主義の政党による軍と警察の掌握が弱められるという理由から、彼らを
治安部隊から排除することを約束した。

 こうしたことはグリーンゾーンという4平方マイルのなかで、似通った政治家
が争っているだけの些細な問題にすぎない。では普通のイラク人が直面している
毎日の実態はどうなっているだろう?

 この3年間、傀儡政府がイラクを支配し、イラク人の直面する社会・経済状態
はもみくちゃにされてきた。イラクの社会基盤はさんたんたる事態になっている
。電気が通じるのは1日平均11時間、バグダッドの幾つかの住宅地ではに2時
間というのが普通だ。ほとんどのイラク人は安全な飲み水や適切な衛生施設にア
クセスできない。失業率は55〜60%。2003年以降に2000人の医者が
殺され、2万人が国外に去った。病院は人手不足で、重要な設備も足りない。石
油生産は、実質的にイラクで唯一の生産部門だが、戦争前の経済制裁時に日産2
50万バレルだった水準に達していない。楽の功業と農業はメチャクチャ。汚職
が傀儡政府のなかで蔓延していて、汚職摘発指数によると、2007年のイラク
の汚職レベルは180カ国中178番目にランクされた。

 詰まるところ、それらの人道的影響は注視しがたいほどである。占領によって
膨大な数の避難民が生み出された。少なくとも270万のイラク人が国内移住し
、240万人が国外に逃れた。これはイラク人5人に1人という割合である。殺
されたり負傷したりした人間のパーセンテージも同程度である。120万のイラ
ク人が殺され、何十万人もが重傷を負った。これが米軍侵略のなく宗派主義の暴
力による結果だと考える者がいるなら、2006年にたち返ってみよう。当時、
イラク人の死亡数は約65万5000人とされ、ランセットに報告された研究は
少なくとも34万6000人のイラク人の死が米軍によるもの指摘された。

 これがイラク人の直面している毎日の実態である。こうした現実を知らされる
と、「状況は改善されつつある」とかイラク人が占領軍の駐留継続を歓迎してい
るという事態は、メディアがしばしばそう伝えるが、信じることはできない。


 ?.戦争はアメリカの敗北、イラク国民の勝利で終わる

 イラク・レジスタンスは、アメリカが傀儡政府を通じてイラクを支配するうえ
で主要な障害となっている。夏のあいだにその活動が減ったあとも、毎日、米占
領軍と傀儡政府に対してレジスタンスによる40件の攻撃がずっと続いている。
これは言い換えると、毎週280〜300件の攻撃があり、毎月1100〜12
00嫌悪攻撃が発生しているということである。政治的な分野では、レジスタン
スはますます団結し、数十のレジスタンス組織が聖戦と解放の最高司令部、イラ
クの解放を求める愛国的イスラム戦線、イラク・レジスタンス政治評議会といっ
た幾つかの大組織に統一された。

 もし占領者が彼らの目の前にある問題を解決できないとしたら、それは問題を
作りだしたのが占領そのおのであるという根本のところに理由がある。15万人
の外国軍と20万人の外国人傭兵に踏みにじられるところに、独立した主権国家
が現れることはありえない。対ゲリラ作戦がイラクの社会基盤に絶えず大きな被
害をもたらしているなかでは、真の再建の努力に取り組むことができない。宗派
主義の政治プロセスは民族・宗教グループを互いに争わせるように設計されてお
り、国民の団結と国民的和解は宗派主義の政治プロセスという枠組みから実現す
ることはありえない。

 イラク戦争の各段階で、米占領軍は失敗の対応策として戦闘を激しくしてきた
ことを私たちは知っている。現在の情勢を違ったふうに考える根拠はない。いか
なるケースにおいても、占領が続くかぎり、レジスタンスが存在するであろう。
イラクはレジスタンスを勝利させ、植民地主義を打ち破った歴史を持っているこ
とを忘れてはならない。現在生起していることの多くは以前にも試みられたか、
かつての占領者と侵略者がやろうとしたことに似ており、それらの試みは失敗の
運命をたどった。

 イラク人の歩む道は決まっている。それは戦争を終わらせるイラクの人々の国
民的レジスタンスを勝利させることだけである。故郷でのレジスタンスの団結と
イラクにおけるレジスタンスの団結こそが、占領に終止符を打ち、世界に平和と
正義と平等を打ち立てる出発点をもたらすであろう。今こそ私たちの反戦組織を
強くし、イラク解放運動の支援という正当な要求を掲げ、占領を終わらせる時で
ある。






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