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地位協定の背景: イランがアメリカに扉を開く

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2008/12/08 10:57
ML.NO [URUK_NEWS:1957]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/12/08 (月)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆イランとアメリカは利益を共有 2008/12/08
☆地位協定の背景: イランがアメリカに扉を開く


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☆★イランとアメリカは利益を共有
イラク情勢ニュース 速報&コメント 12月8日
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Iran - U.S. share interests
http://www.roadstoiraq.com/2008/12/05/iran-us-share-interests/

 これはSOFA(イラクとの米軍地位協定)に関するイランの「不可思議な」
態度についてひじょうに論理的に説明したものであり、エジプトの政治学者ムハ
ンマド・アイドリースによって分析されたものである。

 彼は論考をスタートするにあたって、「SOFA受け入れをイランに納得させ
るマリキのイニシアチブにもかかわらず」として、次のように続ける。

 「米軍がイラク領を近隣国への攻撃に使用するのを防ぐことを約束する。」

 「イランの反体制勢力ムジャヒディン・ハルクがイラク領内にとどまることを
止める。」

 「イランとの戦略的協力協定を締結する。」

 「こうした努力があっても、イラク政府はイランを満足させることに失敗した
。イランとイラク内のイラン同調者は安全保障協定(地位協定/訳注)に反対を
貫いた。」

 それでも、オバマが大統領選に勝利して3週間後、事態が突然変化し、イラン
の反体制派は姿を消し始めた。何が起こったのか?

 イドレスの結論は、アメリカがイラクのカルテット連合(シーア派とクルド人
)、ひいては「間接的に」イランに対しての脅しを有効活用した、という。

 「もし米軍がイラクから兵力を撤退させるなら、現政権は一日たりと生き延び
ることはできないことを、アメリカ政府は知っている。・・・イランはと言えば
、イラクにおける利益と課題追求を保証するために、イラク内の協力者を失うリ
スクについて承知している。その同盟者ことが、アメリカに隣国を攻撃しないと
約束させる者である。」

 アイドリースの最後の言葉は次の通り。−−地位協定に調印することを許した
イランの動向は、アメリカとイランの両国がイラクにおいて利益を共有するとい
う将来の協力関係にむけたメッセージである。



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☆★地位協定の背景: イランがアメリカに扉を開く
イラク情勢ニュース 速報&コメント 12月8日
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Behind the security agreement: An Iranian opening to the US ?
http://arablinks.blogspot.com/2008/12/behind-security-agreement-iranian.html

 イランの影響を強く受けるマリキ政府とイラク議会が安全保障協定(米軍地位
協定/訳注)を承認した理由について、ここにもっともらしい説明がある。エジ
プト人記者モハメッド・サイード・アイドリスがアルアワン紙に書いたものだ。

 彼は、オバマの勝利後にイラン政府が急に態度を変えた−−絶対反対から暗黙
の了承に−−ことが重要なカギであると言う。

 この記者が言うには、この転換には次の3つの理由がある。

 1.まず最初に、ワシントン(アメリカ政府)は協定が調印されない時には1
2月末にイラクから撤退すると脅し、その脅しはバグダッド(イラク政府)を牛
耳る4つの勢力(クルドの2政党とシーア派の2政党)の指導部を震え上がらせ
るのに成功し、さらにイラン政府をも怯(おび)えさせた。なぜなら、4勢力か
ら成る政権−−イラクに浸透するイランの基盤でもある−−はアメリカが撤退す
れば存続できないだろうことを、彼ら全員が理解しているからである。

 2.次に、イラン政府は核開発をめぐる危機的状況を打開するために、オバマ
次期大統領のもとでアメリカとの関係改善をはかることを決めた。そのことを示
す徴候としては、アフマディネジャドからオバマに宛てた書簡があり、その中で
彼はアメリカの内外政策の根本的転換を全世界が期待していると述べた。

 3.三番目には、新米大統領に対してイスラエルが激しい圧力をかける結果と
して、何が起こりうるかをイラン政府は恐れた。  「(イランが地位協定に暗
黙の了承を与えた)三番目の理由は、就任前からオバマ政府に激しい圧力をかけ
ているイスラエルを抑制するためである。イスラエルはオバマとイランの対話提
案を深刻に受け止めた。・・・」

 彼は特にイスラエルの治安当局からリークされた文書の要約に言及したが、そ
の文書には、軍事的な「解決策」を放棄せず、アメリカとイスラエルの対話を妨
害するという構想が書かれていた。

 イランとアメリカの接近という可能性を感じているアラブの著述家はアイドリ
ースだけではない。アブドルバリ・アトワンは、イラク政府が協定を承認した直
後、アル・クドス・アル・アラビ(クドスプレス)に寄稿し、歓迎されることで
はないがイランがアメリカと取引しようといている臭いがすると書いた。

 「この協定調印後のイラク情勢が、以前よりも良くなるということはないだろ
う。実際のところ、悪化するかもしれない。なぜなら、イラクにはレジスタンス
闘争があり、エスカレートしているようだ。それにスンニ派のレジスタンスとシ
ーア派のレジスタンスが、この協定の背後勢力に反対して団結を始めているのを
確認するのは、驚くほどのことではない。

 イランの態度に変化がある、もっと正確に言うなら、反対の矛先が鈍ってきた
、と考えるのはもっともなことである。それはイラク国民議会で米軍地位協定が
承認されるうえで大いに貢献した。さもなければ、支配勢力がこぞって地位協定
を支持する側に集まることはなかっただろう。

 このことは、やがてイランとアメリカが協定を結ぶ徴候がイラクで出現してい
るのか?  それともこの件にイランの姿勢の変化を見て取るのは間違いなのか


 近いうちに、その回答と新たなる疑問が提供されるだろう。





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