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バグダッドのホームレス  2009/02/21

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2009/02/21 22:17
ML.NO [URUK_NEWS:2006]
本文:

2009/02/21 (土)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆バグダッドのホームレス 2009/02/21

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☆★バグダッドのホームレス
イラク情勢ニュース 速報&コメント 2月21日付
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Still Homeless in Baghdad
by Dahr Jamail

February 19th, 2009 | Inter Press Service
  http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=45812
To read story with photo click here
  http://dahrjamailiraq.com/still-homeless-in-baghdad#more-1451


 バグダッド発 −− 「私たちが望んでいるのは普通の生活だけ」と、ウム・
カシムはバグダッドで爆撃されたビルのなかに座って話した。彼女とその周囲の
人々は、この数年のことについて話した。

 バグダッドのマンスール地区にある旧軍の情報ビルの片隅で、ウム・カシムは
煉瓦作りの小部屋に家族13人と一緒に住んでいる。

 彼女の子ども5人は女の子である。ホームレスは誰にとっても難儀なことだが
、特に女性と女の子にとっては辛いことだ。

 ウム・カシムはIPS(インター・プレス・サービス)の取材に、「私と娘は
この生活に特別に注意深くなっています」と話した。「嫌になるほど、いつも怖
がっているんです。来る日も、来る日も、見知らぬ男たちがここにやって来るん
です。私たちは防衛普段を持ちません。私たち女は、ここにいるかぎり、いつも
新たな恐怖がつきまといます」。

 彼女がこの場所を離れることは滅多にない。誘拐されたり、レイプされる恐れ
があるからで、それは娘たちも同じだ。

 ウム・カシムの娘たちは、「いつも怖がっているのは嫌」だと言う。「しかし
、母はいつも私たちに気をつけてと言うの。母の恐怖心も理解できるから、私も
注意している」。

 元はサダム・フセインの息子クサイ・フセインの拠点だったこのビルは200
3年3月の米軍による爆撃でメチャクチャに破壊された。このようなビルが、そ
の後、自宅から追い払われた何千人もの移住者たちの避難場所になった。

 このビルには、全部で135家族、約750人が住んでいる。

 「惨めな暮らしだよ」とウム・カシムは言う。住居と言っても、家族8人がコ
ンクリートむき出しの一室に住んでいる。「政府が暖房と調理用に石油50リッ
トルを配給するけど、すぐに使い切ってしまう。そうすると、何とかお金を工面
して、かつがつ料理や暖をとるのです」。

 爆撃されたビルは全面的に破壊された状態である。鉄筋からコンクリートの固
まりが、不安定にぶらさがっている。天井はどこも、あちこちが崩落していて、
外壁もすべて無くなっている。

 水はなく、電気もなく、下水もゴミ捨て場もない。それどころか、ゴミやオム
ツの山、腐った残飯、糞尿などが、そこらじゅうに散らばっている。

 アハメド・フセイン(15歳)は、「水もないが、お金も仕事もない」と言った
。「生活は、どうすればこんなに悲惨になるのか? もう嫌だ」。

 この状態から抜け出す道を発見する機会は、めったにない。イラク全土で失業
率は高くなっていて、40%〜65%である。政府の歳入の90%を占める石油
の値段は下がったが、政府は放出しようとしない。

 先月、イラク政府は、2003年以後に政府のビルや土地に住みついた人々を
立ち退かせると決定した。地元NGOは、バグダッド全市では25万人以上が路
上生活か、このような避難場所で生活していると推計する。

 政府は「不法居住者」に、退去するか法的措置をとるまで、1月1日から60
日間の猶予を与えたが、その後、猶予期間を延長した。次の命令がいつ出される
かは誰も知らない。

 カシムたちが住むビルで、非公式に管理人をやっているナシル・ファドラウィ
(48歳)は、「イラク政府は援助をすべきだ」と語った。「私たちはイラクの
息子であり娘であるのだから、政府はもっと配慮するよう要請している。政府が
支援してくれれば、私たちもここに居る必要はない」。

 ファドラウィの話では、ここに住む人々の大部分は経済的な難民か、2006
年の宗派抗争で自宅から追われた人たちだという。「イラク警察とイラク軍がし
ばしばここに来て私たちを脅すが、私たちだって生活する権利がある」。

 ワイロと汚職がまかり通っているなかでは、仕事を見つけたり、他の生活の場
を見つけることは難しい。彼が前回、仕事に就こうとしたときには、700ドル
を要求された。「就職先もないのに、どこでそんな大金が手に入るというのか」


 政府は住宅新設計画を遅らせる事情があるのだろうか。移住・移民省は住宅新
設計画を2010年まで延期すると報じられた。

 移民・移住省の企画局長アリ・シャアランは、1月4日の発表のなかで、「省
の予算400億イラク・ディナール(3420万ドル)を要求したが、承認あれ
たのは80億ディナール(685万ドル)だけだった」と述べた。「これでは私
たちの目標は年内に達成できない」。

 移住問題国際機関(IOM)は1月1日、レポートを発表し、イラク国内で移
住を強いられた人々は160万人いると見積もられると報告した。レポートは、
そのうちの約3分の2、つまり100万人超がバグダッドにいると言う。さらに
レポートは、このように移住を強いられた女性たちはレイプその他の性暴力を受
けやすいと指摘した。



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