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苦難にあえぐイラクの医師たち  Dahr Jamail's dispatches

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2009/02/24 22:10
ML.NO [URUK_NEWS:2010]
本文:

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イラク情勢ニュース 
2009/02/24 (火)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆苦難にあえぐイラクの医師たち Dahr Jamails dispatches

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☆★苦難にあえぐイラクの医師たち
ダール・ジャマイルからの便り 2009年2月21日付
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Iraqi Doctors in Hiding Treat as They Can

by Dahr Jamail
February 21st, 2009 | Inter Press Service
 http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=45844
Dr. Thana Hekmaytar. Photo: Dahr Jamail
To view article with photo, click here
 http://dahrjamailiraq.com/iraqi-doctors-in-hiding-treat-as-they-can


 バグダッド発−−イラクの医師たちは、暗殺の脅しと誘拐の危険が迫るなかで
、その7割が戦争状態の続く祖国から国外へ避難した。(国内に残り)恐怖に包
まれての生活を続ける人々は、いつ自宅で拘束されるかも知れない状態にある。

 サナ・ヒカイタル医師はIPSの取材に、「私はメディカル・シティーでイラ
ク政府に雇われているので、脅迫も受けたし、殺されるかもしれない」と語った
。バグダッドにあるメディカル・シティーは、医療機関の集積地として国内最大
である。

 外科医の責任者であり中心的医者でもあるヒカイタル医師は、最近の5年間は
バグダッドの聖ラファエロ病院でも実習をおこなっている。

 今は、女性としても、医者としても、困難な時期だと彼女は言う。政府が政教
分離でなくなったために、ほとんどの女性が抑圧のなかで生きている。もちろん
、それ以前に、イラク中が混乱状態に置かれている。

 ヒカイタル医師は、「女医にとっては特に難しい状態だ」と説明した。「イラ
クの大きな(宗教的)勢力が、女性は家の中にいればよい、特に専門職などとん
でもないと主張しているのよ」。

 名前だけで姓は記事に出さないよう求めた病院の管理職ハリブは、「医師が何
人も誘拐され、それで他の医師も国外に避難した」と説明した。彼は誘拐された
医師の名前を何人かあげた。2003年3月に米軍が侵攻してきて以降、この病
院への立ち入りを許されたメディア関係者は、今回のIPS記者が初めてだ、と
化rは言った。

 医者や専門職の人物は他よりも金持ちだから、より高い身代金を稼ぐことがで
きるとして、誘拐のターゲットにされてきた。

 「私たちは病院を守るために警備を要求した」とハリブは言った。「その後、
アンマンに行って、一緒に働いていた多くの医者に戻ってくるよう説得した。彼
らは戻ったが、病院内に住み込んで、けして外に出ることはない。2005年以
降はこんな具合だ。彼らは2ヶ月おきに、ヨルダンにいる家族に会いに行く」。

 聖ラファエル病院はベッド数35床の規模だが、毎日1000人を超える患者
を診ている、とハリブは語った。「専門の医師のうち10人が、ここでフルタイ
ムで働いていて、ほかにもフルタイムで働く3人の若い医師がいる」。

 病院に向かう大通りへの入り口には、大きなコンクリート製障害物が立ちはだ
かっている。イラク軍の兵士が正面玄関を警備している。病院に出入りする者は
、みな取り調べを受ける。

 病院はバグダッドのカラダ地区にあり、そこはグリーンゾーンからチグリス川
を隔てた位置にあたる。バグダッドの基準でいうと、攻撃や自動車爆弾が発生す
るとはいえ、近隣一帯は比較的安全といえる。

 アパートや一般住宅にも近い脇道に面している。多くの政府系病院とは違って
、病院はキレイで、備品も完備されている。

 ヒカイタル医師は、ハリブがバグダッドへの復帰を説得した医師の一人である
。「もちろん、祖国を離れるのを望む者は誰もいないが、私にとっては悲しいこ
とよ」と彼女は言った。「支援に感謝しているが、このような困難な環境でない
ことを願いたいわ」。

 彼女は手術室の外で同僚と一緒に座り、殺人宣告は過去のことになったわけで
はない、とIPSに語った。

 「今ではありふれたことになっているが、特に2004年当時はひどかった」
と彼女が言うと、他の医者たちも同意してうなづいた。「今は病院内で生活し、
仕事もし決して外出しない」。

 クリスチャンであるヒカイタル医師は、2度も暗殺宣告を受けとった。一つは
、イスラム教に改宗するよう告げるメモが、封筒に入れて届けられた。2度目に
封筒に入れて送りつけられたメモは、ヒジャブをかぶるよう指示してきた。1発
の弾丸が同封されていた。

 麻酔科医のシャキル・マフムード・アル・ルバイエも、自分が働く病院の敷地
内に住み込んでいる。「私も(殺すと)脅されたので、ここに住み込んで働いて
いる」と彼は言った。「家族はヨルダンにいる」。

 彼の家族は銃弾が入った封筒を受けとった。そのために彼は家族をヨルダンに
移住させ、自分は家族のために稼ぐ必要があるのでイラクに戻ってきた。

 ヒカイタル医師の向こうに座っていた外科医のジャファー・ハシリ医師は、「
これが当たり前のことかね? こんな脅迫は普通のことではないだろ」と言った
。「しかしこれが、いつものことなんだ。しょっちゅう起こっている」。

 イラク政府は、2003年3月い米軍の侵攻が始まったとき、イラクには3万
6000人の医師と医療スタッフがいたと推計している。そのほとんどが近隣の
アラブ諸国、特にヨルダンとシリアに避難した。

 2008年の前半、イラク保健省は2003年以降に628人の医療従事者が
殺されたと発表した。多くの者は実際の数字はもっと多く、さらに誘拐されたり
拷問されたりした医者もひじょうに多数にのぼると信じている。

 医者、特に年配の医者が国外に避難していなくなったので、医療システムは崩
壊の危機に瀕している。医者が不足しているだけでなく、資格を持つ医療スタッ
フや設備、医薬品も不足している。患者はしばしば闇市で薬を手に入れれざるを
えない。



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