イラク戦争に関する世界情勢のニュース

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オバマ大統領へイラク・レジスタンスの回答 (後半)

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2009/03/07 12:26
ML.NO [URUK_NEWS:2012]
本文:

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2009/03/07 (土)
イラク情勢ニュース

  [飛耳長目録 todays news list]

☆オバマ大統領へイラク・レジスタンスの回答 (後半)
☆兵士一人ひとりにも取り替えられない人生がある
 〜 DVD「冬の兵士」を観て

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☆★オバマ大統領へイラク・レジスタンスの回答 (後半)
  The Iraqi Resistance Responds to President Obama
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http://www.albasrah.net/en_articles_2009/0309/rafidan57_010309.htm

Rafidan
イラク共和国/バグダッド/政治委員会
Official English Transcript Release No: 57

 (後半/[URUK_NEWS:2011] より続く。一部割愛)

 もし貴方が自分で掲げたようにチェンジ(変革)を選ぶなら、その時は貴方の
前任者が薄汚い仕事を成し遂げるべく選任したのと同じメンバーと一緒に事を運
び続けていては、わがイラク国民のためにも積極的な結果を達成することはでき
ないだろう。アメリカ軍に敗北をもらたしているのはグリーンゾーンにいる盗人
たちではないのである。

 貴方は正直なイラク人をもっと捜しださなければならず、それは問題を解決す
るために貴方が強調している人たちではなく、わがイラク国民の隊列の中からで
なければ見つけなければならない。

 あなたは、また、イラク国民が抵抗する権利(レジスタンスの権利/訳註)を
認めるべきであり、われわれのアドバイスと代表に公式に問うべきだと認めなけ
ればならない。イラク国民はこれまでがそうであったように、自らの家の主人と
なる意思を有しており、貴方が宣言した計画に従っているかぎり、貴方は完全に
イラクを理解してはいない。

 イラクからの早期撤退は内戦を招くと主張する人々がいるが、それは一つの可
能性にすぎず、レジスタンスを打ち負かそうとする傀儡政府は現地に根をはるこ
とはできないこと、傀儡政府にはイラクの諸都市を解放するわれわれの努力を妨
げることができないこと、そしてイラクの北と南に連邦のもとで分離した国を作
ろうとする米国の共謀者たちの試みは早い時期に潰え去るだろうことを、はっき
りとさせておきたい。

 これはもっと現実的なシナリオである。実際に、自分たちの手先となる民兵を
支援するイランの占領は続くだろうが、米軍は南部の豊かな産油地帯をイランの
占領下においたまま撤退することはできず、それよりは南部が我々(レジスタン
ス)の手に落ちるこことを望むだろうことを知っている。

 イラク・レジスタンスは、アメリカが自国の戦費をまかなうために1バレル当
り120ドルの高値で石油を売り続けることは、旧敵を利することになるので、
それはできないだろうことを知っている。しかし、支出をまかなう収入と現地の
資源に依存することなしには、米軍は占領資金を生みだすことができないことも
判りきっている。これこそがオバマ大統領の名付けた「戦略」の変化を引き起こ
すのである。

 石油収入の低下は、貴方が演説で触れたことに感謝しているが、イラクでの軍
事作戦の戦費を捻出ことを難しくするだろう。そしてこれが、かなりの米軍兵力
が削減される理由である。南部で米国企業が後押しする産油計画と、北部でノル
ウェー企業と提携して米国の手先に石油を強奪させる計画からの収入予測は、貴
方の戦略思考が可能にしたことである。

 オバマ大統領、われわれは米国がより賢く、継続可能で包括的なアプローチを
必要としていることに賛同するが、貴方の前任者がすべての軍事力を自由に駆使
しても目標を達成できなかったことを確信しており、貴方が同じ目標をめざすな
ら民主党のソフトな手法をもってしても失敗するとことは確かである。

 イラク国民の権利が適切に表明されることが確かめられるまでは、イラク・レ
ジスタンスは短期であれ長期であれアメリカとのエネルギー契約をいっさい受け
入れない。そしてそれは、相互に尊重しあうことが第一であり、相互の利益は大
二義的であるという原則にもとづいた関係でなければならない。

 オバマ大統領、今こそ、占領者たる暴君と占領のもとで抑圧された犠牲者との
間に共通の利益はないことを、アメリカ政府関係者が認識する時である。

 アメリカ政府と共謀する裏切り者が、イラク国民を降伏させて飢えさせ、かつ
てチャラビがアメリカに約束したように、花束をもって占領軍を歓迎するよう仕
向けるという道を追求するなら、アメリカ政府はいつまでもイラクに駐留し続け
ることだろう。しかし3度の戦争と十年間の経済制裁を経験して、世界最強の軍
隊を敗退させるほど誠実な者たちが生まれ育ち、彼らはグローバル化した帝国主
義的な世界経済を打破するうえで大きな役割を演じている。

 イラク国民とはこのようなタイプの人々である。しかし、もし貴方が受けてき
た報告にこのような現実が反映されてなく、経済危機のスケールをアメリカの軍
隊がイラクで敗北するという社会的・地政学的意味を伴って理解してないのだと
したら、イラク・レジスタンスがイラク国民と世界中の自由な人々に約束してき
た大きな成果の幾つかをここに述べされてもらいたい。

 1.われわれは、アメリカが敗北し軍隊を引き上げるまで、アメリカの軍隊を
イラクに釘付けにし、アメリカの経済を消耗させることを約束した。そしてこれ
を達成した。

 2.われわれはアメリカの中東政策を全面的に破綻させ、近隣諸国で無実の人
々の命が失われることを防ぐと約束し、これを達成した。

 3.われわれは世界中の抑圧された人々を代表して、戦争と対峙してきたし、
戦いを続ける。彼らはイラク国民への大虐殺と違法なイラク占領を見せつけられ
ているだけでなく、彼らの国の指導者の多くはイラクの内外でイラク国民を傷つ
けることに加わっている。それは世界中の誠実な人々がわれわれを支援している
こととは別である。

 4.アメリカの市民は占領に抵抗するイラク権利を掲げることを支援して日夜
デモを行い、世界の政治家たちが無視し犯罪的な妨害があるなかで抗議デモを行
っている。そのような人々がどこにいようと、神はこれらの人々を祝福するだろ
う。このこともわれわれは達成し、今もそうし続けている。

 5.われわれは国際的な大国のバランスを理解し、とりわけ占領という野蛮な
意図を予言し、アメリカが必死になって石油価格をあげなければならないように
仕向け、他の大国が回復するのに大きな役割を果たした。

 6.イラク国民は市街戦における新たな一章を書き、戦闘を遠隔操作する技術
を発明し、世界最強の軍隊を敗北させる新たな模範例を作って世界に教訓を残し
た。そのなかでアメリカの世界的な影響力を削ぐのに最も成果を挙げたのは、ア
メリカの影響で被害をこうむり抑圧されている人々が、この経験を自分たちの解
放に役立てることができるということである。このことも明白になっている。

 7.レジスタンスは既にイラクが復興を手がけるための10ヶ年計画を起草し
ており、それはイラクを復興させ中東地域を発展させる新たな模範となるだろう
。これは同時に、敵意のある隣国からはイラクが孤立を続けることになるが、計
画は2007年の早い時期に準備され、アメリカの占領が終わりしだい、即座に
実行に移す用意がある。

 8.レジスタンスは新たな戦場を切り開いた。それはあらゆる手段を駆使して
企業主義メディアの情報規制を突き破り、この戦争の真相を世界に伝え、広め、
世界を教育するもので、情熱のある記者に対して、あらゆる言語で、アメリカ軍
の敗北をあばくビデオとレポートを提供してきた。世界中の人々が、異なる宗教
と出自であっても、自由な意思でサイバー戦争の戦士となり、われわれが伝える
ことを翻訳し、反論することなく真実のみを伝えてきた。アメリカの戦争の真の
犠牲者のことは、まだ明らかにされていない(が、われわれはグリーンカード・
ソルジャー(兵士)と呼んで言及する)

 9.レジスタンスはアメリカ経済の崩壊に火を点けただけでなく、アメリカが
先導したグローバル経済の破壊を招くドミノ現象を引き起こし、アメリカ経済の
保護にまわるように仕向けた。グローバル経済を修復しようとするアメリカの試
みは、なんの役にも立たないだろう。そして傀儡政権は、彼らの欠陥が各国の普
通の市民にも暴露されるなかで、いずれ次から次に崩壊するだろう。貴方がCI
Aから世界の経済について毎日報告を受け取っているのは、そういうわけである


 以上ですべてだが、貴方がイラク国民のレジスタンスと世界の自由な人々の同
盟というレジスタンスを無視する道を選ぶなら、われわれはアメリカの支配から
地球を解放する次のステージを世界に呼びかけるつもりである。

 もし貴方が貴方を大統領に選んだ人々にウソをつく道を選び、前任者と同じ計
画を進めるなら、レジスタンスはアメリカの平和を愛好する有権者とともに、貴
方をひきづりおろし、貴方の新戦略を打ち破ることができる。

 恫喝と買収で人々を屈服させる貴方の外交政策はとっくに過去のものとなって
いることを、貴方は理解しなければならない。そして貴方の取り巻きの政治家と
戦略家たちは、超大国として認められるには、まず最初に、他国を尊重し謙虚に
世界に話しかけることを学ばなければならず、家族にまっとうな生活を提供する
権利と、食料と水を得る権利、教育と知る権利、産業と雇用の権利を認め、アメ
リカの企業の横暴からの自由を認めなければならない。

 イラク・レジスタンスを構成するわれわれは、わが国民と兄弟姉妹に、イラク
解放の戦いを継続することを改めて約束する。

 貴方はイラクの大通りとハイウェーを共犯者たちに委ね、アメリカの軍隊を要
塞とグリーンゾーンの壁のなかに籠城する新戦略を準備しており、長期駐留の短
縮に備えているが、われわれは貴方の新施術に対抗する用意を整えており、適切
な方法でこれに対処するであろう。

 近代戦では、籠城は長くもちこたえられないことを忘れるな!

 もし誠実なイラク人と語りあう必要が生じたなら、そのような人々がどこにい
るかを貴方はよく知っている。ジョン・F・ケネディも、「われわれは恐怖心か
ら交渉してはならない。しかし交渉を恐れてはならない」と言った。

 貴方は前任者のために働いた全勢力と交渉する道を選んだが、まっとうな結果
を提案できる勢力だけは無視することを選択している。

Good Luck President Obama!


Radfidan
The Political Committee
Baghdad – The Republic of Iraq

The 3rd of Rabi Awwal 1430 H
The 28th of February 2009 M



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☆★兵士一人ひとりにも取り替えられない人生がある
  〜 DVD「冬の兵士」を観て
どすのメッキーさんからメール、転送
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 どすのメッキーです

 Bccで配信させていただいております。
 重複される方、また、長文ご容赦下さい。


 田保寿一さんの誠実な編集が感動的な「冬の兵士」を、観ました。

 いかなる主張であれ、選択であれ、その行き着くところは、個人一人ひとりの
命でなければならないと思います。平和は、抽象的なものであってはいけません
し、平和を求める意志は、たとえ憲法があろうとなかろうと、それが現実的であ
ろうとなかろうと、わたしやあなた個人の情熱から生まれるものでなければなり
ません。

 イラクで殺された子ども達一人ひとりに名前があり、短くても取り替えられな
い人生があるように、イラクで人を殺してしまった兵士一人ひとりにも、取り替
えられない人生があります。

 DVD「冬の兵士」は、その事実を、平和運動に参加していると自称するわた
し達でさえ、ときに実感を失っている事実を、強い説得力で語りかけてきます。

 人間が、自分の意思に反して進路をかえたり、能力の発揮を妨げられる時、そ
こに暴力がある、とガルトゥングの平和学は教えます。最大の暴力が戦争である
ことは論を待ちませんが、その暴力は、戦闘行為の直接の犠牲者だけにあてはま
るものではありません。戦争は国家が行うものですから、国民の生活すべてを動
員します。その中で誰しも加害者にも被害者にもなり得るのです。

 自衛隊が世界有数の軍備を備え、海外派兵への道が徐々に大きくなっている今
でも、わたし達日本人が戦場で戦う兵士というものを想像するのは難しい。どう
しても、血の通わない戦闘機械のような見方に傾き勝ちです。しかし、彼らも、
わたし達と同じ世界に住む人間なのです。

 戦争が人間性を破壊すると言いますが、戦争と言う抽象的な魔物が魔法をかけ
るわけではありません。戦前の日本軍兵士は、貧しい農村からじゅうぶんな訓練
も受けていないまま、補給路も確保されていない戦地に送られました。洗脳のよ
うに植えつけられたアジアの人々への差別意識が、最初から略奪が前提の様な作
戦で何をもたらすでしょう。南京虐殺やマニラの火あぶり等等は、そうした具体
的問題が集積した必然として起こったのです。

 目を覆うようなイラクでの米軍兵士の残虐行為も、交戦規定の軽視、中東の
人々やムスリムの人々への差別意識の擦りこみ、デマによる恐怖の植え付け、指
揮系統の混乱、過剰な装備の投入など、政策の誤りの必然として惹き起こされた
ものであり、兵士個人の暴走でかたづけてしまっては、公正とはいえないと思い
ます。

 片足だけでなく、PTSDの発作によって仕事も家族も失い、何度も自殺を考
えたマイク、二度目の召集で自殺を図るまで追い詰められながら戦友に対する負
い目に苦しむクリストファー、テロと戦争の違いはどこにあるのかと問うリアム
…。彼らはアメリカを愛し、自分の人生を他人の幸福のために使いたいと思って
志願した人達です。しかし、アメリカは、ブッシュは、殺されたイラクの人の命
にも、アメリカ兵の壊された人生にも責任を取りません。この作品が訴えるよう
に、ブッシュは、イラク人、アメリカ人含め、この世代をまるごとぶち壊したの
です。政権が変わっても、真の敵はまだ、手の届かないところでほくそ笑んでい
ます。

 ウィンター・ソルジャーを開いた反戦イラク帰還兵の会は、イラクからの軍の
即時撤退、帰還兵の福祉の実現、イラクへの賠償を要求しています。アフガンへ
の増派や、イラク撤退の大幅延期を発表したオバマ大統領には、彼らの叫びが聞
えていないかのようです。

 わたしは、以前宮沢賢治の童話「北守将軍と三人兄弟の医者」の作品論で、殺
されることはもちろん辛いが、人を殺してそれが罪に問われないことはもっと辛
いかもしれない、と書いたことがあります。身体的、経済的、精神的に苦しむ帰
還兵がありのままの事実を人前で話す苦痛と勇気は、わたしが想像できるような
容易なものではありません。

 戦争の生き証人である彼らの声を聞けば、戦争は例外なく酷く、汚いもので、
「よい戦争」「悪い戦争」の区別などあり得ないことが、改めて胸深く刻みこま
れるでしょう。

 あなたの大切な人と、彼らの声を聞きましょう。何度でも向かい合うべき作品
だと思います。

 この作品が、一人でも多くの人に鑑賞され、やがて、平和を求める日本市民と
アメリカ市民の連帯へと繋がっていくことを願ってやみません。



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 「冬の兵士」は昨年3月、米国で4日間にわたって開催されたイラク帰還兵ら
の証言集会を軸としたドキュメンタリーです。911以降、従軍、服務する中で

反戦の決意を固めるに至ったイラクとアフガニスタンの帰還兵によって結成され
た反戦イラク帰還兵の会(Iraq Veterans Against the War)

 http://ivaw.org/

が、3月13日から16日まで、イラク戦争の実相を語る公聴会をワシントンD
C郊外の全米労働大学で開催しました。田保寿一さんは、イラク戦争を加害者の
言葉によって検証する目的で米国にわたり、この公聴会に遭遇、そのすべてを収
録しました。帰国後、これら帰還兵らの証言とイラク現地での独自取材、帰還兵
へのインタビューなどで構成したのがこの作品です。

「冬の兵士」ホームページ

 http://wintersoldier.web.fc2.com/wintersoldier.html

 から、DVDを購入できます。個人と団体の区別なく、上映会で使用する場合
でも1本3000円です。3分の予告編も視聴できますので、どうかアクセスし
てみてください。




感謝と尊敬をこめて。

3/Mar./2009
どすのメッキー拝。

ブログ"sometimes a little hope"も見てください。
 http://hope.way-nifty.com/a_little_hope/
↑メールで配信していない情報も掲載しています。

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