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虚と実: イラクの「主権の日」

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2009/07/05 20:30
ML.NO [URUK_NEWS:2015]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2009/07/05 (日)
イラク情勢ニュース

  [飛耳長目録 todays news list]

☆イラクの「主権の日」は米国流の誇大宣伝
☆イラクの「主権」ねつ造報道に隠された真実
  −−国中に数十の米軍基地と十万余の米兵駐留


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☆★イラクの「主権の日」は米国流の誇大宣伝
  Iraqs "National Sovereignty Day" is U.S.-Style Hallmark Hype
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 ショーは大がかりに行われたものの、アメリカの占領が続いている。「国家主
権の日」にどうしていたか、それを孫たちに話して聞かせるイラク人は今後十年
は現れないだろう。

By Jeremy Scahill
June 30, 2009

 イラクの傀儡(かいらい)政府は6月30日を「国家主権の日」と名づけたが
、アメリカの侵略と占領で何万人ものイラク人が傷つけられ、殺され、拷問され
、あるいは難民化させられたことには言及せず、占領軍が自分たちを権力の座に
就けてくれたことに感謝した。

 「大統領」であるジャラル・タラバニは、この日を「輝かしい日」と称え、「
われわれは今日の日を祝うとともに、イラクから独裁を排除し、安全と安定を実
現するために、犠牲をいとわず、危険をかえりみなかった有志連合軍に友人たち
に感謝を表明する」と言ったものだ。

 他方、ヌーリ・マリキ「首相」は、グリーンゾーンの中から、「国民が団結し
た政府は、イラクの主権と統一を脅かしてきたセクト主義(宗派主義、民族主義
)を沈静化することに成功した」と述べ、「イラク人に国を治めることは不可能
だと考える人々は、根本的に間違っている」とつけ加えた。

 ・・・

 イラク政府は、そのおぞましさを象徴するかのように、石油と天然ガスの巨大
な油田の一部を外国企業に開放するという行為によって、「国家主権の日」を祝
った−−ウォールストリート・ジャーナルが報じた。

 テレビで放映された式典には、6つの油田と2つのガス田の競売に国際的な石
油企業が招待されていたが、それはサダム・フセインが石油部門を国営化して外
国企業を排除したあと、30年ぶりに外国企業が復帰する一コマであった。競売
に参加する企業のなかには、エクソン・モービル、ブリティッシュ・ペトロリア
ム、といった西側メジャーがあり、6月30日に契約に漕ぎつけたという報道も
ある。

 非国営企業では、世界のトップ10のうち8社までが、6つの油田と2つのガ
ス田をめぐる開発利権をめぐって競争している。

 アメリカはイラクへの「主権移譲」を派手に宣伝しているが、それはほとんど
見せ物に等しい。ニューヨーク・タイムス紙の報道によると、米軍は見せかけを
保つために、イラク人が治安を統制しているという外見を整える機会として、今
後数日間は駐屯地にこもるよう米兵に命令を出した。「今後数日間」という字句
に注目して欲しい。

 見せ物から離れたところでは、米軍は、実際に、イラク軍の顧問および訓練の
ために、イラクの諸都市にとどまっており、膨大な数の駐屯地が都市部の外にあ
るとはいえ、瞬時に攻撃や再配置に応じることは可能である。

 今日は多くのメディアが米軍の「撤退」を誇張して報じているが、それは現実
とはほど遠い。既に報道されているように、米軍司令官はさらに15〜20年間
は苛勲位駐留する用意があると述べており、アメリカ大使館はバチカン市国なみ
の大きさを維持し、契約企業や傭兵企業も引き上げに向けた正式の計画を示して
いない。

 アメリカとイラクの間に交わされた駐留米軍の地位協定は、占領を無期限に延
長する権利とイラクに軍事介入し続ける権利をアメリカにゆだねている。

 電波でもインターネットでも、イラクの主権回復と米軍撤退の報道が氾らんし
ているが、ちょっと歴史をふり返ってみることが重要である。

 今を去る5年前、ブッシュ大統領がそっくりの見せ物を行った。彼の植民地総
督たるポール・ブレマーは、こっそりとバグダッドから逃げ帰る前に、同じよう
にイラク政府に「主権を移譲した」のだった。数々の発表と宣言、メディアの誇
大宣伝にもかかわらず、占領は続いたし、実際のイラクの主権は存在しなかった



http://www.uruknet.info/?p=55591

http://rebelreports.com/post/132950769/iraqs-national-sovereignty-day-is-u-s-style

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☆★イラクの「主権」ねつ造報道に隠された真実
  The Truth Behind The Iraq “Sovereignty” Propaganda
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by Paul Joseph Watson
July 1, 2009

 米軍がイラクの諸都市から撤退したので、イラク国民は主権を回復しつつある
−−という突拍子もない作り話を企業主義メディアが垂れ流している。十数万人
の米軍兵力が、イラク中に建設してきた数十の米軍基地に駐留し続けるのである
から、これはもちろん根も葉もないプロパガンダである。

 <Cryptogon blog>は、「現時点で、イラクにはおよそ13万人の米軍兵士が
駐留している。イラクの諸都市に配置されていた米軍兵士のほとんどは、イラク
国内の別の(=都市部以外の/訳註)駐屯地に移されている。イラクの領空は米
空軍が制空権を握り、領海は米海軍が制海権を握っている」と指摘する。

「主権だって? プロパガンダでないのか? まったく」

 マイク・マレン提督(米統合参謀本部議長/訳註)は2011年という「公式
」の撤退期限をほのめかしたが、その撤退期限の後については、どうなるという
保証は何もない。2月時点のニューヨーク・タイムス紙の報道では、「オバマ大
統領は、イラク軍治安部隊の訓練と外国人テロリスト集団の掃討、そしてアメリ
カの機関を警護するために、1万人の「残留部隊」をイラクに残すことを計画中
」という。

 。イラクは新しい世界秩序のなかで最も卑屈な国になりさがったと考えるのは
、最も愚かな世間知らずだけにしておきたいので、「占領軍」という言葉を「残
留部隊」と言い替えているのだ。

 米軍のある高官はロサンゼルス・タイムス紙に、もっと解りやすく書いていた
。つまり彼が言うには、「オバマ大統領が16ヶ月以内に撤退すると言った時、
撤退と聞いて全部が引き上げると理解した者もいた。しかし、そんなことはあり
えない」のである。

 実際のところ、3年以上も前の時点で、米軍は既にイラク国内に55以上の軍
事基地を建設しており、もっと建設する予算を出していたのである。

 さらに言えば、米軍はすべての都市部から引き上げたのでもない。もろもろの
報道によると、米軍の戦車がバグダッドのグリーン・ゾーンや空港の周辺地域を
パトロールし続けることは確かである。また、主要都市の大通りは、米軍に訓練
されたイラク兵がパトロールし、検問所ではどこでも身分証明を求めて市民は嫌
な目に遭わされている。そのうえ、イラク人が保護してもらおうと米兵に助けを
求めても、以前と同じように路上に置き去りにされるであろう。

 イラク人自身はそれほど愚かではない。ニューヨーク・タイムス紙も認めてい
るように、今日の「祝」はおぼつかないものであり、「警察車両は造花で飾られ
」ていて、独立を祝う看板は壁もろとも爆破されたりもした。6月29日(月曜
)の夜は、「ザフラ公園に歌手や芸能人を集めて祝宴に若者が集まったが、その
多くは非番の警官だった」と報道された。

 「米軍がイラク国内の軍事基地に駐留し続けるというからには、国の主権など
ないという事実は疑いない」−−バスラ在住の40歳の教師ナジム・サリムは言
った。「しかし政府は、米軍が居てさえ国民を守ることのできない地域があるの
に、外国軍(=占領軍)が撤退すると国民に信じさせたがっているのさ」。

 ウェブスターの辞書によると、「主権」とは、「外国の支配から自由であるこ
と」と定義されている。

 これでも現在のイラクが主権国家であり、「外国の支配から自由である」と考
えたり、十数万の米軍兵力が国中の基地に駐留していても主権が確立されると考
える人というのは、まさか、サダムがまだ大量破壊兵器を隠し持っているとでも
考えているのだろうか。


http://www.uruknet.info/?p=55657

http://www.prisonplanet.com/the-truth-behind-the-iraq-sovereignty-propaganda.html






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