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バグダッドの自爆テロは内部犯の可能性

投稿者:山本史郎さん  2009/10/30 22:01  MLNo.2018   [メール表示]

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2009年10月30日(金曜日)
イラク情勢ニュース

  [飛耳長目録 today''s news list]

☆誘拐集団の復活がバグダッド市民を脅かす
☆バグダッドの大爆発で60人の子どもが消息不明
☆イラクの大爆発は内部犯の可能性


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☆★誘拐集団の復活がバグダッド市民を脅かす
  Kidnapping gangs return to Baghdad and terrorize its people
アッザマン、2009年10月27日
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Azzaman, October 27, 2009
http://www.azzaman.com/english/index.asp?fname=news2009-10-27kurd.htm

http://www.uruknet.info/index.php?p=59472

アッザマン、2009年10月27日

 新聞社に送られてきた投書によると、身代金目当ての誘拐が再びバグダッドで
発生するようになってきた。暴力事件とその中でも特に誘拐は、ここ2年ばかり
減少傾向にあった。しかし最近2、3ヶ月のあいだに状況は変わってきたようだ


 ビヌーク、シュメール、タルビヤといった、バグダッド市内の幾つもの住宅地
(いずれもラサファ側=チグリス川の東側)においては、誘拐と殺人を専門とす
るギャングが復活したために、住民は安全だと思えないと言う。

 ある投書には、「この周辺は治安が改善されて安心して暮らしていたのに、暴
力事件がまた発生するようになった」と書かれていた。

 政府には事態を把握できなくなっている兆候が見られ、特にバグダッドでは最
近100人以上が死亡する自動車爆弾が発生したばかりである。

 投書にはさらに、「子どもを誘拐したり、車を盗む盗賊たちが各地に現れるよ
うになって、住民は恐怖に脅えている」と書かれていた。

 住民たちは名前が公表されるのを拒んだうえで、彼らの住む地域で治安対策を
講じるよう政府に要請した。

 別の投書では、「身代金目当ての誘拐犯がタルビヤ地区にも現れ、子どもを持
つ親たちは脅えながら暮らしている」と言う。

 多くの親たちは、今では、子どもたちが登校するのに付添い、学校が終わるの
を待って、車や徒歩で家まで連れ帰るようになった。

 「緊張の強まる地域や学校に近い場所では、警察やパトロールの配備が必要だ
」とも書かれている。

 前述の3地域は、2003年の米軍侵攻以来、バグダッドでもっとも抵抗が強
かったところでもある。自動車爆弾や大学教授の誘拐も多かった。

 もし政府が対策を怠るなら、この2年ほど享受してきた比較的穏やかな生活は
過去のものとなるだろう、と住民たちは感じている。


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☆★バグダッドの大爆発で60人の子どもが消息不明
  Sixty children ''missing'' after Baghdad bombing
Earth Times 2009年10月27日
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http://www.earthtimes.org/articles/show/292015,sixty-children-missing-after-baghdad-bombing--summary.html

http://www.uruknet.info/index.php?p=59445

 DPA、2009年10月27日、バグダッド発

 バグダッドのサラハ・アブデル・ラジーク知事は27日(火曜日)、3日前の
壊滅的な爆発による瓦礫(がれき)の下に、およそ60人の子どもがまだ埋もれ
ているだろう、と語った。アブデル・ラジーク知事が、「大爆発から3日後、司
法省付属の保育室にいた約60人の子どもに関して、何も情報が入っていない」
と報道関係者に伝えた。

 25日に司法省の外で発生した2台のトラック爆弾による大爆発では、155
人以上の市民が死亡し、500人以上が負傷した。

 マリキ首相が率いるダーワ党に所属する同知事は、さらに、爆発事件の直前に
「持ち場を離れていた複数の幹部に職務怠慢の責任を問う」として、軍事裁判を
要求した。

 軍は27日に報道関係者に声明文を送り、その中で、瓦礫の下に子どもたちが
埋もれているという主張を否定した。その声明には、「司法省の瓦礫の下に死体
があるという報道は真実ではない。すべての殉教者(遺体)と負傷者は病院に運
ばれた」と書かれていた。

 知事の主張と軍の反論は、アルカイダと結びつきのあるグループ(イラクのイ
スラム国家)が犯行声明を発表したあとに表面化した。

 訳者補足: マリキ首相はこの爆発事件の実行犯として、いつものように、バ
ース党員、アルカイダ、過激なイスラム主義者といった「決まり文句」を述べた
。「いつもの決まり文句」というのは、自分たちと対立する者の仕業と印象づけ
ようとするために発表しているだけで、犯人の特定に何ら役立たないという意味
である。

 その後に「イラクのイスラム国家」を自称するグループが自分たちのwebサイト
に犯行声明を発表したことが報道されているが、これについては次の記事を参照
するとともに、過去に発生した大規模な爆弾テロの事例を参考にすべきであろう


 アメリカのイラク占領以後、選挙などの重要な局面に直面したり、傀儡政府が
危機に瀕すると、決まって今回のような爆弾テロが発生し、「バース党」あるい
は「アルカイダ」の犯行とイラク政府は発表するが、自作自演あるいはアメリカ
やイランの関係が疑われるケースが少なくなかったこと。

 テロの「犯行声明」についても、かつて「ザルカウィ率いるイラクのアルカイ
ダ」や、「イラクのイスラム国家」が発表してきた犯行声明は、アメリカやイラ
ク政府の発表と足並みをそろえる内容が多かったこと、また政府系あるいはクル
ド系の治安部隊がテロを働くとき、「アルカイダ」や「イスラム国家」を名乗る
犯行声明が出されてきたこと。


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☆★イラクの大爆発は内部犯の可能性
  Largest Iraq bombing in two years may have been inside job
Raw Story 2009年10月27日
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http://rawstory.com/2009/10/iraq-bombing-inside-job/

http://www.uruknet.info/index.php?p=59434

By David Edwards and Daniel Tencer
2009年10月27日

 今月25日にバグダッドで発生した自爆による2度の爆発は、155人以上の
死亡者と500人以上の負傷者を出したが、MSNBCのレイチェル・マドウは
26日にイラクの治安部隊関係者から協力があっての犯行という可能性をレポー
トした。

 「これ(自爆による大爆発)は、厳重に守られていたとされるバグダッドの一
角で、まさしく抜かりなく手配された爆破攻撃だった」とマドウ記者は語った。

 「爆破実行犯が攻撃目標に到達するには、爆発物を積んだトラックは治安部隊
が警備する幾つもの検問所を通過せねばならず、それらの治安部隊は爆発物探査
装置を装備していたはずだと思われる」。

 マドウ記者はアメリカン・プログレス・センターの中東専門家であるブライア
ン・カタリスのコメントを引用し、「内部に協力者がいなければ、このような攻
撃は思いも寄らない。それは政府内に共犯者がいることを示唆するものだ」。

 「イラクのアルカイダ」も含まれると言われる「イラクのイスラム国家」とい
うグループがこの爆発事件の犯行声明を出したが、しかし、ワシントンポスト紙
が指摘しているように、その犯行声明の信憑性は検証されたなかった。

 マドウ記者が述べているように、イラク政府はこの爆発事件に関係して75人
を逮捕したと発表した。

 政府内に犯罪者が浸透している可能性が疑われたのは、今回が初めてではない
。8月には、イラクのゼバリ外相が、100人近い死亡者を出した爆発事件では
内部に共犯者がいる可能性を指摘した。「われわれの情報によると、治安部隊幹
部と殺し屋、殺人犯のあいだで相互協力があった」とゼバリは語っていた。

 2007年4月には、議員2人を含む8人の死亡者を出すイラク議会への爆弾
攻撃があったが、それはイラクの治安部隊内に共犯者がいたことが疑われていた
。当時、オーストラリアのネルソン国防相は、「おそらくイラクの治安部隊内に
犯罪者、テロリストがかなり潜り込んでいた、という事実を反映する」事件だと
話していた。


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