イラク戦争に関する世界情勢のニュース

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イラク人の父をもつ米国人医師のスピーチ

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2009/12/29 21:05
ML.NO [URUK_NEWS:2026]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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イラク情勢ニュース 2009/12/29 (火)

  [飛耳長目録 todays news list]

☆イラク軍事侵略を糾弾するダリア・ワスフィさんのスピーチビデオ

 ※他のメーリング・リストで受信した方には重複ご容赦を


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☆★イラク軍事侵略を糾弾するダリア・ワスフィさんのスピーチビデオ
−−北海道の笠井さんからのメール
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皆さま、北海道の笠井です

 年の瀬を迎え、お忙しいこととお察し申し上げます。さて、今回は、米国人医
師で平和活動家のダリア・ワスフィさん(1971年生まれ)のスピーチビデオに、
日本語字幕をつけましたので、ご紹介申し上げます。DVDにも焼きましたので
、ご入り用の方は、お問い合わせ下さい。ご本人の了解をいただいてますので、
複写再配布はご自由にどうぞ。

 ダリア・ワスフィさんは、米国のイラク軍事侵略を糾弾する急先鋒の一人です
。彼女のお父さんはイラク人、お母さんはオーストリアからディアスポラしたア
シュケナージ・ユダヤ人です。

 暴力の連鎖が絶えないとし、非暴力に徹するべきだとする論評が席巻している
昨今の日本ですが、そういった、情緒過多で、非論理で、「上から目線」的な在
り方に縛られたスタイルを見直さない限り、2003年3月以降の米軍侵攻によ
るイラクでの百三十余万人の殺戮を、オバマ大統領就任後の4月以降アフガニス
タンでの毎月千人を超える殺戮を、今後とも、止めようがありません。

どうぞ、彼女の言葉を聞いて下さい。

Life in Iraq Under U.S. Occupation
Dahlia Wasfi 20070616 in Chicago
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 世界最大規模の大使館がバクダッドにあるということを皆さんはご存知だった
でしょうか。グリーンゾーン(安全地帯)に一千人もの人が働いています。私は
気付きました。占領行政に携わる人方が「上から目線」でいるかを如実に表して
いることがあります。グリーンゾーンに働く一千人もの人のうち、何人がアラビ
ア語を話せるか知っていますか? たったの6人です。その6人だけがアラビア
語を話せるのです。それが米国政府によるイラク占領行政府の実態なのです。イ
ラク人をそんな風に扱っていると思うと気分が落ち込んでしまいます。今夜は反
イラク侵略・反戦の急先鋒をお迎えでき大変嬉しく思います。彼女の家族は、我
が政府がイラクで作り出してしまった地獄の真っ只中に生活しています。ダリア
・ワスフィさんは医師ですが、この侵略戦争を止めるために、日夜、尽力されて
います。どうもありがとうございます。ダリア・ワスフィさんです。

 ちょっと耳が痛いですね。私もアラビア語が話せませんから。10分間のお話
しということで承りましたが、その時間を超えるかもしれないし、「社会主義2
007会議」ということなので、持ち時間は男女平等に、と考えるとすれば、、
、了解いただけるようでしたら、、、

 私は、いつも家族のことを話すようにしています。父方・母方、双方共々のお
話しをします。バグダッドに住む従兄弟については特に心配しています。彼は2
1歳ですが、脳腫瘍で重篤な状態です。米軍の使用した劣化ウランとの因果関係
は決して否定できないと思っています。本日は母方の親族のためにお話しします
。ヒットラーによるオーストリア併合の時に祖国から亡命したアシュケナージ・
ユダヤ人の一族です。「二度とあってはならない」と訴えます。本日は、父方の
親族のためにもお話しします。イラクでの彼らは生活できていません。否、死に
つつあります。米軍による悲惨な侵略を受けています。身の安全を守る術がない
のはもちろんのこと、生活用品・電気・水道・仕事・復興・生きる自由や幸福を
求めること。そういったこと全てが欠乏しています。侵略を受けて本当にひどく
なりました。「二度とあってはならない」とは、彼等にも正に言えることです。

 思い描いてみて下さい。バクダッドで人道支援をする方が話してくれましたが
、それは爆発の後の出来事でした。「4歳の男児が、お母さんの脇に座っている
のを目撃しました。爆発で飛ばされ、首から上が無かったのです」。男の子は話
しかけていました。「お母さん、どうしちゃったの」と。イラク人は絶え間なく
攻撃され被害を受けています。米国の軍事行動や排外意識の結果です。第一次湾
岸戦争のとき、送電線網を破壊したがため、医療機関にも重大な悪影響を与えま
した。第一級の社会基盤を持つ国で、「アラブ世界の宝石」 とも評されていた
のですが、、、

 1991年1月以降、初期治療や予防医療は施すことが出来なくなりました。
続く、経済制裁により、食料や生命を救うための医薬品、医療器具などが 確保
できませんでした。コレラが蔓延するようになりました。流行性感冒や下痢など
のたわいもない病気でも、5歳以下の幼児の死亡率で70%を数えることにもな
りました。不法な「恐怖と畏怖」という軍事侵略は、このような酷い災難をイラ
ク社会にもたらしました。病人は未曾有の増加をみることになったのです。

 軍事侵略はイラクの法秩序を解体破壊し、そしてイラクの医療基盤を略奪しま
した。今日、治安というものが無いため、必需品がなかなか届きませ。米軍が運
営する厚生省からは、財政支援もありません。

 嗚呼、ファルージャ。神様! なんてことをファルージャ市民にしてしまった
のでしょう。2004年3月31日、4人の米国人がファルージャで死亡しまし
た。兵士ではありませんでしたが、米軍との関係を持っていました。同じように
、エルサルバドルで民兵組織が4名のアメリカ人尼僧を急襲し、暴行・虐待・殺
人の罪を犯しましたが、彼等も「シビリアン(非戦闘員)」とみなされました。
ブラックウォーター社から支給されたGPSシステムが、あの日は機能しなかっ
たので、道に迷ったのでした。しかしながら彼等は、もっとずっと前に「道に迷
うだろう」ということを、喩えば、バグダット行きの飛行機に乗り込む時に知っ
ておくべきだったのです。高額の報酬を約束するブラックウォーター社の雇用契
約に家族の為を思ってサインしたのでしょう。英語には、こういった言い回しが
あります。「自分の身を売り、自分の信条を売り、自分の魂を金銭報酬を見返り
に売り渡す、それは国会議員だ」と、、、、

 同様に、ワルシャワゲットー蜂起の際にナチスの兵士が、ナチズムがゆえの犠
牲に供せられました。ブラックウォーター社からの仕掛け人によって「正義」と
いうものを獲得しました。そうした後に、正に「シビリアン(非戦闘員)」に対
して「報復」が行われました。2004年4月、米海兵隊は、病院や幹線道路へ
の橋を封鎖しました。これは戦争犯罪です。米軍車両は、病院への進入道路を立
ちふさぎました。これは戦争犯罪です。狙撃手が、建物の屋上から狙い撃ちしま
した。救急車や診療所が標的でした。軍事封鎖の中で、600〜800人が殺さ
れました。でも、それで済んだわけではありません。

 2004年11月、2度目の軍事封鎖が行われました。ジュネーブ条約で保護
されるはずのナザール救急病院が瓦礫と化しました。ファルージャ総合病院は米
軍に占拠されました。医師達曰く、「我々は医療器具しか持っていなく、武装も
していないのに、拘束され、暴力を受けました」。レバノン放送局のカメラマン
、バハン・ファサーアは、「米軍の狙撃手が病院の屋上にいて、スコープに映る
全ての人間をターゲットにしていた」と報告しています。

 更に米軍は、イラクの赤新月社がファルージャに入ろうとするのを7日間も足
止めさせました。その結果として死者は6000〜8000人を数えました。2
004年11月だけのイラク人犠牲者数は、これまでのところの「不朽の自由作
戦」による侵略軍側の死傷者数を完全に凌駕しています。我々がこうしている間
にも、破壊・殺人・戦争犯罪が、あのファルージャで続いているのです。

 2006年10月の報告では、治安が悪く、犯罪が多く、恣意的な暗殺事件な
ど、イラクの絶望的な状況を憂い、イラク人医師34000人のうち、1800
0人が国外へ逃れたと推定されています。2000人の医師と164人の看護士
が殺され、さらに、250人の医療関係者が身代金目当てで誘されました。68
%ものイラク人に安全な飲料水がありません。下水処理機能の81%が麻痺し、
法と秩序が失われた地域においては、いつ何時でも、女性と子供が一番の被害を
受けています。ほとんどの女性は、職場から去りました。イラク女性は、教師・
裁判官・弁護士・医師・技師・交通整理警官などなど、イラク社会に貢献してき
ましたが、暴力や誘拐が横行しているため、多くの女性は家の中に隠れていなけ
ればなりません。しかし、たとえ、家の中にいたとしても、米兵やその手下であ
るイラク警察が日常的に家の中にまで押しかけ暴力を加えます。子ども達の話を
しましょう。イラク侵略以降の3年半のあいだ27万人の新生児が予防接種を受
けていません。80万もの子ども達は学校に行けません。混乱の中、安全が確保
されず、経済的に余裕がないからです。

 民間団体「セイブ・ザ・チルドレン」が、先月、提出した「ワールド・マザー
ズ・レポート」によれば、「1990年以降、イラクでは、5歳児以下の子供の
生存率が、世界中のどの地域よりも急速に悪化している」と報告しています。2
005年時点では、病気や暴力により、8人に一人が5歳未満で死亡します。「
不朽の自由作戦」という名の無差別攻撃は、「子供殺し作戦」と呼ぶべきもので
す。百万ものイラク人が傷つきました。毎日、数百人が死んでゆくのです。「内
戦」と呼ぼうが、「宗派間対立」と呼ぼうが、「民主主義」がどうであれ、アメ
リカが創り出した戦場であり、石油を略奪する為の意図的な目眩ましでしかあり
ません。

 戦場からの帰還兵員数は、国内ホームレス人口の3分の1に当たりますが、帰
還兵の福利厚生が蔑ろにされている時、どうして国外に避難せざるをえなかった
四百余万人ものイラク人に対して配慮が出来ますか? 20万余人の肉体的にも
精神的にも病んだ新しいホロコーストからの帰還兵達が、ウォルター・リード陸
軍病院やVAシステムを頼りに出来ず、満足な治療も受けられていない時に、ど
うして殺されてゆくイラク人を思いやることが出来るのでしょうか? アメリカ
の女性が暴行を受け、陵辱されるのを指を咥えてみているだけの時に、どうして
14歳のアビール・ハムザに差しのべる手があったというのでしょうか? 家族
が殺された後、米兵は、彼女を辱めたあげく、殺し、家に火をつけました。

 この不法な侵略による最後の犠牲者にいたるまで、我々には義務があります。
我々の名において殺戮がなされたからです。第二次世界大戦以降、戦争犠牲者の
9割が非戦闘員です。その3分の1が子供です。戦争の犠牲者は、我々に何もし
ていません。パレスチナ・アフガニスタン・イラク・ソマリア、はたまた次の標
的が何処であれ、戦争における殺人は付随的被害ではありません。現代戦争の特
質なのです。「自由」の押しつけを嫌っているわけではありません。人間性を認
めない、その残忍で執拗なやり方に怒っているのです。いわゆる「対テロ戦争」
とは、西アジアの資源を略奪する目的の軍事侵攻を覆い隠すための方便に過ぎま
せん。モスリム人民を殺戮する、そのために米国の貧困層を送り出しているので
す。人命を石油と交換しています。民族虐殺です。つまり、ほとんどの世界に対
して、我々こそがテロリストなのです。

 世界に対して、その未来に対して、我々がしたことに責任を持たないという態
度は、犯罪なのです。イラクやアフガニスタンでの非人道的な犯罪の共犯者であ
ることを鑑みれば、また、国連憲章や国際法に違反していることからして、どう
していかなるタイプのアメリカ人も、違法な侵略に対するレジスタンスの合法な
抵抗運動を、非難できるのでしょうか?


 本当に嬉しいですね、どうも有り難うございます。

 どうして、他の誰かを「暴力的」とすることが出来ましょうか? アフガニス
タン・イラク・パレスチナ他、世界中の米国植民地において、そして、米国内の
各地においてさえも、いわゆる「敵」方は、帝国主義の抑圧と戦い、人間の尊厳
を要求しているのです。「過激派」とか「テロリスト」とレッテル付けされては
いますが、侵略と略奪に抵抗しているのです。彼等は正義のために戦う、我々の
兄弟姉妹ではありませんか! 米軍の武力に対峙する彼等人民には、選択肢があ
りません。米軍兵士の側にこそ、選択の余地があるのです。5年前は、怪しいと
疑っていたかも知れませんが、本当のことが分かってしまいました。米国兵士は
、職責や尊厳や国家のために犠牲を払っているのではありません。ケロッグ社や
ブラウン・ルート社の犠牲になっているに過ぎません。戦いに道理はなく、無駄
に命を捨て、家族を悲しませているだけです。我々が、兵士達を戦場に送り込ん
でいるのですから、、、

 米兵士達は、我々の自由を守るために戦っているわけではありません。エクソ
ン社やモービル社、それに、英国石油社を守るために、14の米軍拠点基地の礎
となっているに過ぎません。米兵士達は、民主主義を確立しようとしているわけ
ではありません。軍事占領後に続く、経済的支配の基礎を築こうとしているに過
ぎません。今日のイラク社会の有様は、米国の「援助」のお陰で、家宅襲撃・殺
人者集団・検問所・収容所・外出禁止令・街角の流血・暴力の連続で溢れかえっ
ています。イラク人民を支えるために、我々は声を大にしなければなりません。
彼等は、我々が送り込んだ、血に飢えた帝国主義十字軍に耐えつつ抵抗していま
す。また、アメリカの反戦運動者を支えるためにも声を大にしなければなりませ
ん。真の勇気ある兵士は、、、信念を持って、、、真の勇気ある兵士は、信念を
持って米国憲法を守り、国の内と外とを問わず、全ての敵と戦うということを宣
誓するのです。米国内というのは、、ワシントンDCのもっとも知られている立
法・行政・司法府のそういったテロリスト達を含めてのことです。

 フレデリック・ダグラスの言葉を引用して終わりにしたいと思います。でも、
もっと詳しく知りたい方は、是非、私のサイトを訪ねてみて下さい。フレデリッ
ク・ダグラスは言いました。「自由を希求すると明言しつつ、闊達な発言を蔑む
のは、土を耕さずに作物を収穫するようなものだ。そのような者は、雷鳴雷土な
き降雨を欲しがり、濁流の轟きなき大海洋を欲しがる。道徳に関わる葛藤であっ
たり、物理的な障害であったり、それらが混じり合ったものかも知れない。いず
れにせよ簡単に済むはずはない。要求しない限り権力は引き下がらないものだ。
今迄もそうだったし、これからも同じだ」

 皆さん、我々皆は、要求し、戦い、雷のごとく怒り、大地を耕し、話し合い、
悩み続けようではありませんか。正義を勝ち取る、その日まで! 正義なき平和
は、あり得ません。ご静聴有り難うございました。


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Script in English and Japanese: 
=276KB
http://www.geocities.jp/IraqNewsJapan/CircleA.htm#CircleA20091206
http://www.geocities.jp/IraqNewsJapan/pdf/WASFIDahlia.pdf

Script file of Advanced Sub Station-alpha format:
=38KB
http://homepage1.nifty.com/KASAI-CHAPPUIS/ass/WASFIDahlia20070616.EnglishJapanese.ass

Video in IraqNewsJapan (for the time being):
=115,608KB (Video codec "XviD" is needed to watch it)
http://www.geocities.jp/IraqNewsJapan/avi/WASFIDahlia20070616SubtitledEnglishJapaneseXviD4.avi

Video in Youtube:(1/2)
http://www.youtube.com/watch?v=BE4mJ_Rz0Bc

Video in Youtube:(2/2)
http://www.youtube.com/watch?v=VU_horuwIcU





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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html  
    メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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