イラク戦争に関する世界情勢のニュース

メールの詳細(メール表示)

件名:

報道されないイラクの「怒りの日」

差出人: 山本史郎さん
送信日時 2011/02/28 00:14
ML.NO [URUK_NEWS:2100]
本文:

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・転載歓迎)
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――
2011/02/27 (日)
  [飛耳長目録 todays news list]

 ※※※ 中東に広がる政局の動揺 ※※※

☆報道されないイラクの「怒りの日」
☆イラクでは「怒りの日」に23人の死者


--------------------------------------------------------------------
☆★報道されないイラクの「怒りの日」
What you wont read in the mainstream press
regarding Iraqs National Day of Rage
Dirk Adriaensens 2011年2月25日発
-------------------------------------------------------------------
http://www.uruknet.info/?p=75341

February 25, 2011

 次に紹介するコメントや声明は、いろんなイラク人から届けられたものである。イラク人が立ち上がっている抗議デモを報道しないメディアに、反論しておく必要がある。デモはこれまでも、イラクのほとんどの主要都市で続けられてきた。「全国民の怒りの日」である今日、2月25日(金曜日)、勇敢なイラクの若者によって、抗議は絶頂に達した。 ニュースを広げよう。 イラクで何が起こっているかを、世界に知らせよう。

 前日の夜遅く、というより、2011年2月25日早朝だろうか。全イラク人は、この日を、「怒りの日」と呼ぶことにした。これは破壊と略奪、強姦などありとあらゆる破滅に対して、過去8年間という時間をかけて、イラク国民が蓄積してきた怒りが導いた結果である。

 イラク国民は、汚職と絶対的な貧困、失業、公共サービスの停止、占領、に反対して、抗議のデモを行っている。そのなかでも大問題なのは、政府ぐるみで年じゅう行われている贈収賄である。

 彼らはまた、自由と人間の尊厳を求めて、そして占領の即時停止を求めてデモを行っている。彼らはイラクのためにデモを行い、イラク人として手を携えているのである。

 昨日の事態は、金曜日にデモを行わないよう国民に要請した、マリキのあのアホな演説に端を発した。マリキは、デモを「自由に対する敵」と批判した! 「他の日ならいつでもよいが、金曜日はダメだ」と彼は言い、ほんとうに恐れているように見えた。

 マリキ政府は取材を禁止し、バグダッド市内の通りを封鎖した。

 ヒート出身の将軍で、モスル市民を恐怖に陥れてきたナシル・アルガニム大将が、450人の兵士を連れて逃亡した。兵士たちの階級は知らないが、このニュースがリークされており、事実は後に確認されるだろう。

 追伸を一つ。

 内務省のハミード・カヂム大佐。彼は警官の訓練部長だが、デモ参加者を殴りつける命令を拒否して、辞職した。アブ・ヌワス通りからタハリール広場にかけて、暴動に対処する6個部隊が配置され、デモ参加者を叩きのめすよう命令されていた。そしてダーワ党の民兵で構成される暴動鎮圧部隊も、タハリール広場に投入された。

 当局側は一軒一軒を回って、住民が外出してデモに参加しないようにし、残念なことに、国会の会派であるイラキーヤに所属する議員までが、アンバル州とアダミヤ地区(バグダッド市内)で同じことをした。IDカードが没収されて、若者が検問所を通過できないようにし、ひいてはデモに参加できないようにされたのだ。

 ムサンナ連隊はアブグレイブ地区(バグダッドとファルージャの中間/訳注)を包囲し、戸別に押し入って、この地区のデモの指導者からIDカードを奪った。ここでは夜間外出禁止令も出された。

 すべての車両がバグダッド中心部に入ることを禁じられ、テレビの取材チームは中継をリレーした。フィルドス広場は、整備工事を理由に閉鎖された。

 ムンタサル・アル・ザイディは、アダミヤ地区で逮捕された。バグダディヤTVの記者であるミーナスは、タハリール広場で、私服姿の警察に逮捕された。彼はタハリール広場では、群衆に飲み込まれてカメラマンと一緒ではなかった。

 政府高官が120万米ドルを持って飛行機に乗る前、バグダッド空港で逮捕され、その金も押収された。

 バグダッド在住の友人でもあるジャーナリストは、バグダッドが寒々としてきたと言い、私は「ここも同じだよ。かつて脅迫が行われていた頃と同じだ。今日は暴動鎮圧警官の訓練を目にし、マリキの演説を聞き、サドルとシスタニの声明を聞いた。狂ってる」と応じた。

 政府高官や大臣、国会議員たちが、相次いで国外に脱出していると報道されている。

 バグダッドの州議会議長は、政府及び地方議会のメンバーに辞職を求めるスローガンを禁止する、と発表した。

------------

ムンタサル・アル・ザイディの兄弟からのメッセージ:

 イラクの素晴らしい若者たちへ

 今日2011年2月24日、マリキの傭兵たちが来て、私の弟をデモに参加させまいと、逮捕した。

 私自身はというと、2週間前に彼らから足を折られたばかりである。それにしても、このたびの革命(デモのこと)には指導者とか代表というのがいないことを理解できないとは、彼らは愚かとしか言いようがない。

 もし今回のインティファーダ(民衆蜂起)の指導者を全員逮捕したいのなら、彼らは100万人の若者を逮捕する必要がある。

 ・・・ (略)



--------------------------------------------------------------------
☆★イラクでは「怒りの日」に23人の死者
23 killed in Iraqs Day of Rage protests
ワシントンポスト 2011年2月25日 
-------------------------------------------------------------------
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2011/02/25/AR2011022502781.html

Washington Post Foreign Service
Friday, February 25, 2011; 8:05 PM

 バグダッド発 −− イラク国内では10以上の都市において、金曜日(25日)に街頭デモが行われ、州の庁舎に押し寄せたり、現地役人の辞任を要求したり、政治犯の釈放を求めて、数万人が街頭にあふれ出た。

 ※デモの模様は次のURLで動画を見ることができる。
 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/video/2011/02/25/VI2011022504370.html

 もよりの政府高官に憤懣をぶつけようとして、イラク人が治安部隊と衝突したさい、少なくとも23人が殺された。スンニ派教徒も、シーア派教徒も、クルド人も、キリスト教徒も、彼らは同じ要求、すなわち十分な電気と安全な水、まともに機能する病院、そして公正な行政を求めた。

 手製のプラカードと平和を意味するオリーブの枝を手にした何千人もの市民を、軍のヘリコプターと狙撃兵が監視するなかで、サルマ・ミカヒル(48歳)は、「要求がある!」と叫んだ。「マリキが私の抗議を受け入れるかどうか、それを見届けたい」。ミカヒルは、1ドルの価値も持たなくなった1000ディナールの札束を、マリキ首相の事務所の方へ差し出して言った。「首相はこれでいいと思っているのか?」

 イラクの「怒りの日」に登場した抗議の群衆は、宗派至上主義の民兵や自爆犯などとは違った、新しいタイプの人々である。政府の治安部隊が抗議の民衆やジャーナリストに殴りかかり、発砲までして、何百人もが負傷しているのに、なぜ彼らが政府に敵対する隊列に加わってきたのか、それを知りたがっている者も多い。

 ファルージャでは6人が殺され、モスルでも別の6人が殺されたほか、イラク国内では他に5件の死亡事件が公式に確認されている。報道では、ほとんどの犠牲者が治安部隊の発砲によるものと認めた。

 取り締まりの対象となった民衆のデモは、エジプトやチュニジア、リビアでの反乱を模してはいたが、地方規模のもので、革命ではなく改革を求めるものであった。群衆は、南部のバスラでは州知事の辞任を求め、ファルージャでは市議会全体の解散を求め、モスルでは国民議会議長の兄弟でもある知事を追放した。

 デモは平和的に始まったが、次第に攻撃的になっていった。怒った群衆は、クルクークでは警察署を占拠し、モスルでは州庁舎に放火し、ティクリートでは市長公邸のフェンスを揺さぶり、治安部隊に実弾の発砲が促された。そうして遂に、ティクリートでは3人の死者が出て、キルクークでも3人が殺された。

 バグダッドでは、デモを解散させるために、治安部隊は放水や大音響を浴びせかけ、大通りや路地まで追いかけまわして、目撃者の証言によると、とうとう3人以上を殺害した。

 北部のクルド地方でも、2人が殺されたと報道された。

 バグダッドのアメリカ大使館は、金曜日のできごとについて、マリキの強硬姿勢に対するのと同様に、軽く見てやりすごそうとしている。

 大使館の広報担当者は、「(イラクの治安部隊は)一般的に言って、平和なデモには軍を出動させることはない」と言った。「われわれはイラク人が政治的見解を自由に表明する権利を支持する」と。

 「怒りの日」に集まった数は、デモ参加者にとっても驚きだったようすで、夜間外出禁止令のあとになっても、車や自転車さえも通交が禁止されたなかを、歩いて参加してきたし、何キロも歩いてきた人もいた。そしてマリキ政府からも、ムクタダ・サドルを含むシーア派の聖職者からも脅迫されている、と訴えるプラカードがあった。




――――――――――――――――――――――――――――――――――
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html  
    メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※ツイッター始めました
    http://twitter.com/uruknewsjapan
※山本史郎へのメール宛先/@は半角に変えてください
    uruknewsjapan@yahoo.co.jp
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――



このエントリーをはてなブックマークに追加
添付: